戦国武将もリカバリーに浸かった“奇跡の湯”『梅ヶ島コンヤ温泉 大野木荘』【静岡県静岡市】
安倍川上流部、 標高1000m近くに位置する“静岡の奥座敷”梅ヶ島温泉郷の一つ、コンヤ温泉。武田信玄の時代から兵士の療養に使われたそうで、「お湯のみで傷が治った」という逸話が残る“奇跡の湯”だ。
客室はわずか5室で、「花鳥風月」の4つの風呂が貸し切り利用できる。特に露天風呂は、湯船の深さや石の配置、植栽まで、先代主人がこだわって造ったもの。ほんのりと硫黄泉のにおいが香る湯はpH10.3の強アルカリ性で、浸かるとぬるぬるとした肌ざわり。
汚れや余分な角質を落とすクレンジング効果とともに、メタけい酸68mg/Lを含むため保湿効果もあり、血行のめぐりも促してくれる。梅ヶ島の自然と奇跡の湯に身をゆだね、英気を養いたい。
『梅ヶ島コンヤ温泉 大野木荘』詳細
“美神”になれる化粧水風呂『羽根沢温泉 松葉荘』【山形県鮭川村】
山形県北部・最上地域の山間に佇む温泉宿。大正8年(1919)、石油試掘の際に湧き出し、源泉は東北では珍しい間欠泉だという。
浴室は男女ともシンプルな内湯のみ。肌に絡みつくようなとろりとした感触で、しっとり潤うことから“美神の湯”と呼ばれる。
懐かしい雰囲気の客室でくつろぎ、最上の山の味覚を堪能したら、翌日はとろとろの湯の朝風呂に入ろう。
『羽根沢温泉 松葉荘』詳細
全国随一のぬるぬる“ウナギ湯”『中山平温泉 しんとろの湯』【宮城県大崎市】
鳴子温泉郷の一つ、中山平温泉の公衆浴場で、いつも地元の人でにぎわう。
源泉は93度と高温だが、木樋(もくひ)を使い自然冷却して引き込んだ源泉かけ流し。ぬるぬるとしたその湯ざわりから“ウナギ湯”との別名がつくほど。メタけい酸も754.3mg/Lと豊富に含み、肌がしっとり潤う。浸かっていると体の芯までじんわり温まる。
湯上がりには、食堂や売店で地元グルメも味わいたい。
『中山平温泉 しんとろの湯』詳細
早川の隠れ里に湧く霊泉『奈良田(ならだ)温泉 白根館』【山梨県早川町】
孝謙天皇が療養した伝説が残り、源泉名は「七不思議の湯」。もとは温泉宿だったが、現在は日帰り入浴のみ。
“まるで羊水”と例えられるとろとろ湯には、熱烈なリピーターが多い。大女将のツヤツヤ美肌がその実力を物語る。
『奈良田温泉 白根館』詳細
究極のとろとろ湯が源泉かけ流し 『やまゆり温泉 ホテルブラン』【秋田県東成瀬村】
「ジュネス栗駒スキー場」に直結する温泉宿で、日帰り入浴も受け入れている。
硫黄泉のにおいが漂う湯はなめらかで、とろみのある感触に驚く人も多い。pH9.8とアルカリ性が強く、湯上がりは肌が卵のようにつるつるになる。
『やまゆり温泉 ホテルブラン』詳細
化粧水のような祖谷の秘湯『松尾川温泉』【徳島県三好市】
秘境・祖谷(いや)の松尾川沿いに湧く。湯船は内湯のみだが、清流と緑が広がる窓の外の眺めが美しい。
pH10.2とアルカリ値が高く、化粧水のようなとろみがたまらない。ぽかぽかとよく温まり、その効果が持続する。
『松尾川温泉』詳細
文=朝倉由貴
『旅の手帖』2026年2月号より






