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西九州新幹線と接続する諫早(いさはや)駅で待っていたのは黄色のかわいい車両。島原鉄道は全長43.2km、島原港駅までを結ぶ。

列車に揺られたのも束の間、次の本諫早駅でいったん下車。ここで諫早名物の楽焼うなぎを味わう。楽焼うなぎとは、香ばしく焼いたうなぎを楽焼と呼ばれる二重底の陶器に入れて蒸し上げた料理。口にすると身がふっくらやわらか。とろけるような独特の食感がクセになりそうだ。

再び列車に乗り込んで、島原半島を南下。進行方向右側には雄大な雲仙岳の姿が見える。さらにしばらくすると、車窓左側に有明海の美しい風景が広がった。

車窓から楽しめる海の絶景は、島原鉄道旅の魅力の一つだ。なかでもホームが有明海に面した大三東(おおみさき)駅は“日本一海に近い駅”として知られる。青い空と海、そしてホームの柵に結ばれた無数の黄色いハンカチのコントラストが印象的だ。

目的地の島原駅に到着し、湧水地が多数点在する“水の都”島原市街へ。島原城や、湧水が育んだご当地おやつが人気の喫茶店など、魅力的なスポットが目白押し。ぶらり散策しながら季節の訪れを感じたい。

 

CMのロケ地としても有名な絶景駅・大三東駅。干潮時は干潟が広がり、異なる表情を見せる(写真=島原鉄道)。
CMのロケ地としても有名な絶景駅・大三東駅。干潮時は干潟が広がり、異なる表情を見せる(写真=島原鉄道)。
壮麗な白亜の天守をハスが彩る島原城。●島原駅から徒歩11分(写真提供=長崎県観光連盟)。
壮麗な白亜の天守をハスが彩る島原城。●島原駅から徒歩11分(写真提供=長崎県観光連盟)。
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【本諫早(諫早市役所前)駅】江戸期創業の老舗で諫早名物に舌鼓『福田屋』

特上うなぎ定食5490円は、う巻きやうざくも付く。
特上うなぎ定食5490円は、う巻きやうざくも付く。
昭和初期建築の趣ある空間。
昭和初期建築の趣ある空間。

文久3年(1863)創業、昭和・平成は皇室御用達として知られた老舗うなぎ料理店。専用の器で蒸し上げる諫早名物・楽焼うなぎは、脂がのったふわふわの身とやや甘めで香ばしい秘伝のタレがマッチ。最後まであつあつの状態で味わえるのもうれしい。

☎0957-22-0101
11:00~14:00・17:00~19:00(土・祝は11:00~20:00、日は11:00~19:00)
火休(不定休あり)
長崎県諫早市栄町1-13
本諫早(諫早市役所前)駅から徒歩3分

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【西郷駅】露天風呂から目の前に有明海を眺望『みずほ温泉 千年の湯』

対岸の多良岳(たらだけ)や熊本方面まで見渡せる!
対岸の多良岳(たらだけ)や熊本方面まで見渡せる!

有明海に面した日帰り温泉施設。檜風呂と岩風呂の大浴場は週ごとに男女が入れ替わる。ジャグジーや打たせ湯、サウナ、水風呂のほか、露天風呂からは海を一望。さらりとした湯が肌になじむ。湯上がりは広い休憩所でくつろげる。

☎0957-77-4126
10:00~21:00、水休
500円(18:00以降は300円)
泉質/ナトリウム-塩化物泉
長崎県雲仙市瑞穂町西郷辛621-6
西郷駅から徒歩13分

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【島原駅】大正ロマンの薫り漂うレトロな喫茶店『青い理髪舘 工房モモ』

1階が喫茶店、2階はギャラリー。
1階が喫茶店、2階はギャラリー。
大きな3連の鏡台やイスなど、理髪店時代の面影が残る。
大きな3連の鏡台やイスなど、理髪店時代の面影が残る。
かんざらし440円にはハートが入っていることも!
かんざらし440円にはハートが入っていることも!

大正12年(1923)に理髪店として建てられた洋館は、国の登録有形文化財。島原のおいしい水で淹れたコーヒーや低農薬栽培レモンを使ったレアチーズケーキ、白玉団子を特製シロップで味わう島原名物・かんざらしなどが人気。

☎0957-64-6057
11:00~18:00
不定休(主に木・金)
長崎県島原市上の町888-2
島原駅から徒歩5分

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取材・文=佐藤 史
『旅の手帖』2026年4月号より