今回のルートはこちら!
レイラインとは、夏至や冬至に太陽の光の線上に複数の聖地が一直線に並ぶ現象のこと。別名「太陽の道」ともいわれ、日本では古くから太陽信仰が盛んだったこともあり、古人があえてその場所に寺社を造ったのではないかと言い伝えられている。
独鈷山(とっこさん)と夫神岳(おがみたけ)から扇状に広がる上田市の塩田平にも、日本遺産に認定されたレイライン沿いに、鎌倉時代から室町時代にかけて多くの神社仏閣が建てられた。
太陽を司る大日如来を安置する信濃国分寺を出発点に、日本列島の真ん中に鎮座する生島足島神社、1400年の歴史を誇る信州最古の温泉地・別所温泉といった強力なパワースポットが並んでいる。
また雨の少ない気候により、この土地の人々は雨乞いのシンボルとして龍を神様として崇めてきた。レイラインに沿って走る別所線は空から見ると龍の形をしているといわれ、この伝承をますます確かなものにしている。
そんな古代ミステリーに思いを馳せながら、終点では信州が誇る名湯に身を沈めた。
【上田駅】室町時代から続く蘓民信仰の中心地「信濃国分寺」
天平13年(741)、聖武天皇の勅願によって建立された国分寺の一つ。室町時代の建築とされる三重塔が堂々たる風格を漂わせる。その塔内には大日如来が安置されており、レイラインの出発点を象徴している。
☎0268-24-1388
境内自由
長野県上田市国分1049
上田駅からバス7分の八日堂下車、徒歩5分
【下之郷駅】国土を守り神として崇敬を集める「生島足島神社」
万物に生命力を与える生島神と満足を与える足島神の2柱を祀る。神池に囲まれた神島に立つ本殿は床板がなく、大地そのものがご神体とされる。夏至には東鳥居から太陽が昇り、冬至には西鳥居に沈むように設計されている。
☎ 0268-38-2755
境内自由
長野県上田市下之郷中池西701
下之郷駅から徒歩3分
【別所温泉駅】不思議な魅力にあふれる八角三重塔「安楽寺」
鎌倉の建長寺と並ぶ、日本最古の禅寺の一つ。当寺を開いた樵谷惟仙和尚(しょうこくいせんおしょう)像など鎌倉時代の文化遺産が数多く所蔵されるほか、木立の中には県内初の国宝に指定された八角三重塔も。見上げると繊細な意匠がよくわかる。
☎0268-38-2062
8:00~17:00(冬期は~16:00)、無休
無料(三重塔は300円)
長野県上田市別所温泉2361
別所温泉駅から徒歩10分
【別所温泉駅】庭園を眺め、香り高いそばを堪能『そば久(きゅう)』
北向観音の本坊・常楽寺の参道入口近く。美しい中庭を望む座敷でゆっくりと味わえるのは、そばの実を石臼で碾くところから作る手打ちの二八そば。カツオ出汁でとったつゆとの相性も抜群だ。そばだんご600円も人気。
☎0268-38-4524
11:30~13:30LO、火~木休
長野県上田市別所温泉1801
別所温泉駅から徒歩7分
文=香取麻衣子 写真(信濃国分寺を除く)=鈴木健太
『旅の手帖』2026年4月号より





