中央区築地7丁目。聖路加国際病院と聖ルカ通りを隔てて広がる「中央区立あかつき公園」。遊具は勿論、噴水やベンチ、テーブルも豊富にご用意され、近隣にはコンビニやオリミネといったパン屋さんが点在するというランチにはおあつらえ向きな公園。

こちらでは白いツツジが多く見られます。白いツツジも清楚で素敵ですよね。ちなみに写真の奥にはシーボルトの胸像が。シーボルト事件があったりとあまり良いイメージがありませんが、江戸にて蘭学の指導にあたった功績や、娘が築地で産院を開業したからとの由来で建てられたそう。(娘じゃないんだ…というつっこみはお約束)

お次はあかつき公園冒険広場、通称「たいや公園」。あかつき公園の遊具エリアから道路を一本渡ったところの公園は、あかつき公園よりも良い意味でうっそうとした雰囲気かつタイヤの遊具が揃う場所。中心部の大型滑り台やターザンロープは、子供たちに大人気です。

こちらの公園では、紫や赤といった鮮やかなツツジが見ごろ。タイヤ公園だけに、大型車のタイヤに植えられたツツジも。なぜかここだけというのがまた妙に癖があっていいんですよね。
こちらの冒険広場は朝9時~17時(冬季は16時)までの開園時間となっています。

最後はさらに道路を一本渡った「築地川公園」。聖ルカ通りを挟んで二つに分かれており、片方はバーベキュースペースが用意され、もう片方は遊具や人口の小川が流れる、公園遊びにぴったりな場所。こちらは丁寧に整えられた植栽や鮮やかなオレンジ色のツツジが見事です。

築地場外市場からもほど近いので、お弁当をテイクアウトして公園まで足を伸ばすのもツウな楽しみ方♪
お弁当も良いのですが、外で食べる和菓子も欠かせません。

あかつき公園の程近くに本店を構える、老舗中の老舗の和菓子屋「塩瀬総本家」さんの季節の練り切り、「岩根つつじ」を、築地川公園のせせらぎとつつじを眺めながらいただきます。

眩しい程に生命力を放つ葉と、数か所に纏まって咲く鮮やかな花を、大きさの異なる金団で表現した、この季節ならではの意匠。つつじの色合いや、金団の大きさもお店によってそれぞれ異なるのも面白いところ。
口当たりがまろやかな練り切り餡と、仄かにしゃきっとした皮のアクセントが活きる中餡の粒あん、二つの「餡」の魅力に舌鼓。

ところで、中央区のホームページには、ひらがなで「つつじ(さつきを含む)」と記載されているのですが、漢字で書くと



躑躅



このなんとも言えない毒を孕んだような字面に、得も言われぬ高揚感を覚えるのは私だけでしょうか。

これもきっと、春のせい。