連れは当然のようにカレーを注文。
こいつがまた旨いったらない代物なのだ。

まず、肉はトロトロ、スムーズにのどまで入ってくる滑らかでコク深いルー。
バターで整えられたちょうどいい硬さのライス。
あわせて口に運べば、ふわっとスパイスのいい香りと、素敵な旨味が口の中で舞い踊る。

ああ、いい香りだ……。これぞ、幸せ。

メニュー表によると、このレシピを作った当時、作った本人が嫌いなものは徹底的に入れずに開発したのだとか。そうだよ。そういう熱意が、長く名店たらしめるんだと思う。

ケーキもなんてったて、スタンダードかつベスト。ショートケーキは食べ応えのある固めの生クリームが魅力。
この日は36度の猛暑でアイスコーヒーにしてしまったのだけど、氷もちゃんとコーヒー氷なのがまた……いいよねぇ。

さてさて、私が推すのは古くからの丁寧な仕事ぶりや美味いフードがあるからだけじゃない。
ザ・昔ながらの喫茶店の善き雰囲気を残しつつも、フリーWi-Fi、充電用コンセント、喫煙ルームと今なお使い勝手の良さをアップデートしているところ。(あのコピー機もちゃんとまだ現役でしたよ!)

歴史はあるけど古びない。そこが、めちゃくちゃ凄いと思う。
シンプルに尊敬しちゃうんだよなぁ。