>>ねえバレンタインのチョコ買いたい！！一緒に買いに行こう！！

きっかけは1月末に来た妹からのメッセージだったと思う。
突然すぎる提案にびっくりしたけど、旦那と親友に贈るチョコはどこで買おうかな～と考えていたわたしにはあまりにも渡りに船だった。時間を置かず返事を送る。

>>超いいよ！チョコレートパラダイスで高級チョコ買いまくろ！池袋で

「池袋で」…まで打ち込んでハッとする。
そうだどうせなら…と、一瞬考えて、文章を打ち直す。

>>池袋でチョコレートパラダイス行って、みはしにも行こ。

有名すぎる甘味処・あんみつみはし
実は妹とはだいぶ前からずっと「一緒にみはし行きたいね～」と話をしていた。
だが某ウイルスの影響で外出を控えたり、そもそもお互いの都合がなかなか合わなかったりで、みはしへ行くどころかしばらく会うことさえしていなかった。
それがようやく…ようやく、みはしへ行けるチャンスがめぐってきた。
ちなみに上で言っている「だいぶ前」というのは「2019年」のことである。
我々姉妹は2019年からみはしに行きたがっていた。まさに4年（もしかしたら5年）越しである。

>>！！！！！！みはしチャレンジか！？？！ついに！？？！
>>ついに、よ…！
>>メニュー見て予習していこう

そこまでするならひとりでもみはし行きゃあいいじゃないか、と思われるかもしれない。
それでも行かなかったのは、みはしの話が持ち上がった当初から初めてのみはしは姉妹で…という雰囲気になっていた。姉妹の仲が良いので。

そのあとはもう当日まで「起きてるあいだ永遠にみはしのメニュー見てる」だの、「季節限定のあんみつか、スタンダードなあんみつかで一生迷う…」だの、「控えめに言ってお雑煮が美味そうすぎる…」だの、ずっとみはしのことを話していた。
あれれ…おかしいな、完全にチョコレートパラダイスが〝ついで〟になっている。ごめん。

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当日、池袋のベッカーズで待ち合わせをし、チョコレートパラダイスへ向かう。
旦那に贈るチョコ、親友に贈るチョコと、妹と交換する用のチョコを買って。
準備は万端だ、いざ行かんみはしへ…。

ただ、我々は西武の民なので、東武百貨店は今まで来たことが無かった。
正直に言うとめちゃくちゃ道に迷った。
おそらくすぐそこだという場所まで来ても店が見当たらず、もどかしい…！
世間情勢だけでなく百貨店も目の前に立ちはだかるのか…！

しばらくうろうろし、ようやく見つけたときはものすごく嬉しかった。
前に2組くらい待っていたが、10分かからずすぐに呼ばれた。
そわそわしながら案内された席へつく。出してもらった暖かいお茶が、気持ちを落ち着かせるのに一役買った。
メニューを開くとそこには魅力的な文字列がずらりと並んでいた。

わたし「マジでどうしよう…雑煮やばすぎ……」
妹「わかる……いやでもみはしに来たらやっぱりあんみつ…。恒常のあんみつも食べたいし、限定のいちごのとほうじ茶のも気になる」
わたし「く…迷わせるねェ…」
妹「気になるの全部頼みたいけど絶対に食べきれない…自分の胃の小ささを呪う」

などという会話をしながら迷いに迷って、わたしは【苺クリームあんみつ】（期間限定）を、妹は【ほうじ茶あんみつ】（期間限定）を注文した。

注文したらすぐに来た。
良すぎるビジュアルに悲鳴（いい意味で）が出そうになった。
ちいさくてかわいい某あいつみたいな声と、感動して涙は少し出た。

ひとしきり写真を撮ったあと、お互い自分が注文したあんみつにスプーンを入れる。
いちごが甘くておいしい！大きくてみずみずしいいちごがよっつも入っている！
こんないいいちごとあんことソフトクリームを一緒に食べるなんて、とんでもない贅沢だ…！
「ちょっと、本当にこんなことしていいんですか？！」と脳内でもうひとりの自分が問いかける。いいんです。
そして大好きな求肥…！溶けたアイスクリームとあんこが絡んでこれもうまい…！
いちばん驚いたのが、底のほうに身を潜めていた寒天…！あれがすごかった。
ほんのり甘くて、今までにない触感で、噛んだときの音を効果音で言うなら「ボルボル」といった感じだろうか。

妹が注文したほうじ茶あんみつもひとくちもらったのだが、こちらも美味い…！
ほうじ茶の味が濃くて、世界一あたたかいお茶に合う…。

食べ終わると、この上ない満足感が身をつつむ。
これで我々のみはしチャレンジは完遂されたかと思いきや、「今度はお母さんも連れて来たいよね」という妹の提案で、新たな目的が生まれたのであった。

もふる一家のみはしチャレンジはこれからだ！