御茶ノ水駅に漂う美味いにおいの出元はここだ! 豚丼専門店『豚野郎』はもはや鼻からして旨い。
御茶ノ水駅の工事がひと段落して以前ほどではなくなったのだが、ホーム(特に新宿方面)にいると鳥折漂ってくる香ばしい匂い。
焼き鳥か? いやいやもう少し甘みのある匂い。
しかし、いい匂いだ。思わずごくりと喉を鳴らしてしまう。
うまそうな匂い? いや、最早うまい。
もうこうなると食欲が止まらない。狂ったように涎が出続ける、まさにパブロフの犬状態である。
この強烈に食欲をそそるニオイの出元は、JR御茶ノ水駅聖橋口からちょっと歩いた雑居ビルの3階だ。狭い階段をぐるぐるあがるとすぐに行列に行き当たることがある人気店。
そりゃあ、こんなにいい匂いをさせてたら、仕方がないよ。
店に入ると小さな食券発売機が。
メニューは小・中・大の豚丼と、いくつかのサイドメニュー。そらから茶漬けセット(!?)だけ。
潔い。そして、大豚丼(900円)ともなれば、肉250g・米500gと、大食漢でも一発OKだ。
カウンターのみのこぢんまりした店内の中央では、5~6ミリの厚さにカットされた豚肉に甘塩っぱいタレつけて、一気に炭火で焼くライブショーを常時開催。
あの匂いの元はまさにここだと猛烈に主張してくる。
硬めに炊かれたライスのにタレをカラませ、香ばしく焼いた豚肉をドッカリ載せたら完成。
粒が立ったライスの間をタレと豚肉の芳香が駆け巡り、口いっぱいに頬張るほどにいい香り。
わっしわっしと搔き込んで、ぶはーーーっ! と息をつくまでもう夢中である。
この男子まっしぐらな誘惑に耐えられるオトナな方のみ楽しめるお茶漬けセットも面白い。
豚丼を途中まで食べたら、アゴ(トビウオ)出しをサーっとかけて、きざみ海苔と西洋山葵でするすると食す。食後非常に落ち着いた気持ちになるのはどうしてだろうか……。
オンザライスの友、お肉好きの方々には是非一度は味わっていただきたい!