坂の下は、風情のある通り。
樋口一葉が住んだことで知られる菊坂通りです。

樋口一葉は裕福な家に生まれましたが、10代から20代にかけて、母と妹とともに、本郷の中で何度も転居しながら苦しい生活を送ったそうです。
そんな中でよく通った伊勢屋質店が、文京区指定有形文化財として残っています。
一葉の日記に「伊勢屋がもとに走る」と書かれている店です。

中に入ると、明治時代から残る商家の蔵を見ることができます。庭に紫陽花が咲いて、雨が似合う景色です。

旧伊勢屋質店:都営大江戸線・三田線 春日駅より5分
       文京区本郷5丁目9-4

白山通りを渡って、善光寺坂へ。
何だかオーラを感じる・・

写真の右に見えているのが、善光寺の山門。オーラを出していたのはこれ!

坂の中腹には樹齢300年以上の椋の木があり、そこが幸田露伴と幸田文親子の旧居があったところ。幸田文の娘の青木玉の『小石川の家』にも登場する家です。

そして坂の上には、伝通院。徳川家康の生母・於大の方の菩提寺で、徳川家ゆかりの大きな寺です。

文京区散歩は、どこを歩いても、見どころが多く、無限にお散歩をしてしまいますが、
茗荷谷駅でエネルギー切れで、お散歩終了。

写真は茗荷谷から占春園に向かう道です。
文豪の町は、雨が似合う。