「喫茶ソワレ」のゼリーポンチ。

透明なサイダーに色鮮やかなゼリーが散りばめられ、さらにたくさんの果物が添えられた魅惑のドリンク。

一見、鮮やかさに目を奪われるが、本当の主役はサイダーだと断言する。

なぜなら、サイダーが身体に入った瞬間に、暑さで汗ばむ身体が一気に清涼感に包まれて、体温が下がっていくのを感じる。

この一杯に身体が喜んでいる、と分かるから。

なぜ夏の京都がサイダーなのか。

京都の甘味処「大極殿本舗(栖園)」の人気メニュー、食べる宝石とも評される琥珀流しにも共通点があった。

月替わりで内容が変わるのだが(写真は7月のペパーミント)、思い起こせば、暑い7月に添えられてくる飲み物が、まさにサイダーであった。

他の月はお茶なのに、7月にのみ添えられるのがサイダーと言うことを考えると、京都人も夏の涼をサイダーに感じるのかもしれない。


私も今年の夏は、再び京都でサイダーを味わいたい。
暑さを凌ぐあのしあわせの一杯を。