存在を主張するカラフルな看板が並び、
賑やかな商店街の片隅に、
存在を知らなければ通りすぎてしまうような小さな扉
その扉を開け、階段を昇ると小さな本屋、
その隣に喫茶スペースがあります。
選んだのは梯子を上ったロフト席
そして注文したのはクリームソーダの「ムラサキ」
ブルーハワイとストロベリーのグラデーションが美しく光り、
店主が持って梯子を上ってきた時には、わ~と感嘆しそうになるのを、ぐっと堪えながらも心は踊ります。
一気に食べるのは勿体ない気がして、少しずつ…
でも急がないとアイスが溶けて垂れてきてしまうので気をつけながら食べつつ、
そういえば幼い頃、クリームソーダが好きだったなと想い出しました。
数十年前は今ほどファミレスも無く、外食は幼い頃の私にとって特別なもの、クリームソーダはご馳走でした。
その頃と同じように、こぼれないようソーダを少しずつ飲みながら、アイスについて凍ったソーダをすくうと
あの頃は鮮やかな緑色だった氷が、目の前にあるのは深い紫色。
大人になり、少し好みも変わってきたことにも気づかされました。
時代とともに発展し、何でも簡単に手に入る世の中になり、忘れてかけていた感情
幼き頃のクリームソーダへの憧れのように、久しぶりに心を動かされた気がします