商店街の賑わいを聴きながら、のんびり過ごす。

この仲宿商店街は、江戸時代に整備された五街道の1つ、中山道
そしてその最初の宿場町として栄えたのが此方の板橋宿。
昭和風情の残る人情味あふれる商店が並び、
板五米店では殆ど、この商店街の食材や商品が使用されている。

しばらくして運ばれてきた定食からは味噌汁の良い香り。
手間隙かけて出汁を取り、油揚げとワカメの旨味が引き出された深い味わいが口いっぱいに広がる。

羽釜で炊いたごはんの握りたての温かいお結びとの相性もよく
日本人でよかったと思う瞬間。

お結び2つも具沢山で、お腹も心も満たされた。

もしかして江戸時代の行商人や旅人、大名行列で疲れた人々を癒していたのでは…と
想いを馳せるのも楽しい。

約百年、色んなことを乗り越え、商店街を見守り愛されてきた米屋。
修繕しながら丁寧に手入れされている。

この板五米店はクラウドファンディングにより
魅力ある古民家カフェに生まれ変わりました。
その後も近隣の人々に支えられながら、一方で憩いの場となり、
また遠くからの観光客、カフェ好き・古民家好きな方々を惹き付け、
商店街の賑わいにも繋がる、
そんな循環が生まれていると感じます。

維持が大変でも、歴史あるものを大切に
古きよき日本食、
古きよき商店街を
次の世代にも繋げていきたい

そして、そこに暮らす人、訪れる人に幸せを
そんな念いの込められた一杯です。