境内にはこんな自販機が。こちらの神社は、映画『シン・ゴジラ』で、対ゴジラ戦の前線基地が置かれた場所として描かれているのです。ゴジラ仕様の絵馬や手拭いも販売しています。私、以前に購入したゴジラ手拭いを愛用中です。

神社があるのは、多摩川沿いの舌状台地の先端。境内の見晴台からは、お天気次第で富士山を一望できます。この日も真っ白な富士山が見えました。

神社は約800年前の創建と言われていますが、社殿改築の際、5世紀末〜6世紀前半に作られた埴輪類が出土したそうで、もとは古墳があったらしいです。神社ができる前から特別な場所だったのでしょうね。そういう神社、結構ありますよね。

神社のすぐそばある多摩川台公園にもいくつも古墳があります。せっかくなので初詣ついでに行ってきました。

多摩川台公園にある古墳の一つ、亀甲山(かめのこやま)古墳は、4世紀前半に作られたとされる多摩川流域最大の前方後円墳です。
……木々に覆われて、人工物なのか丘なのかわかりづらいです。

こちらは同じく公園内にある、多摩川台古墳群の一つです。

以前イラストレーターさんに絵地図を発注した際、「古墳は表現しづらい」と言われたことがあります。確かにビジュアル的わかりやすさという観点では難易度が高いかもしれません。「ばえ」があるかと言われれば、ないかもしれません。でも価値とは、「ばえる」「ばえない」だけで決まるのではないのだ!

ちなみに公園内には古墳展示室があって、実物大の古墳のレプリカを見学でき、古墳時代のこの辺りの歴史について知ることができます。

古墳とは当時の権力者の墓。この地に古墳が集中しているのは、川を通行する船からよく見え、首長が権威を誇示するのにうってつけだったから、という説があるそうです。

実際はそれだけじゃなく、富士山を遥拝できる場所だったからじゃないのかなあ、と想像したりもします。昔は高い建物がなく、美しい稜線を描く独立峰は、今よりもっともっと神々しく見えたと思うんです。

なんてことを考えながら駅に戻りました。