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大井町の「彩彩」でたぬき玉。
大井町駅
更新日:2021.10.25
ひつじ堂さんの投稿
東京のにしがわからあれやこれや。
大井町の東小路飲食店街にある「彩彩」で10時のいっぷく。横丁の小さいお店。朝から昼過ぎまではお父さんの路麺。夜は娘さんが賄う居酒屋になる二毛作のお店。
ガラガラと戸を開けるとやさしくいらっしゃいとお父さんに迎えられる。カウンターだけの小さいお店。メニューを眺め、「たぬき玉」をお願いする。
「はーい」と小鍋をふるい丁寧に調理を始めるお父さん。のんびりと待つ。見上げると壁に掲ぐお酒のメニュー。「梅干サワー」と喉まで出かかる。
すこしして「はい、たぬ玉。」と高台にどん。代引き。そっと下ろす。麺顔に、ほーと見惚れる。も、あれ、玉がいない。
「すいません、玉子」と聞くと、「あ、下に」とお父さん。
なるほど、たぬきの下に隠れているらしい。
七味をふりいただきます。どんぶりを持ち汁をズズ。沁みる喉越し。出汁の旨み効くギュンとした薫り立つ醤油。そばを引きずり出し啜る。喉越しよい黒く細いそば。
絡むネギとたぬきがとてもいい。辛みないシャキなネギと汁を吸うサクフワな天かす。食べ進むとふわり浮く白身と黄色いのが現れる。たぬきとネギとそばを黄身に絡めてズズズと啜る。
しあわせ。汁を飲み干してごちそうさま。ガラガラと外に出ると朝まで飲んでたのかと錯覚するまぶしい太陽。そんな日が待ち遠しい。
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