川端通りに灯る、小さな幸せ
赤ちょうちんが灯っていたら、それが営業中の合図です。
「らっぱや」さんは、大正時代末期に創業した老舗のたい焼き屋さん。
かつて映画館もあり、“川端銀座”と呼ばれるほど賑わっていた川端通りで、ひっそりと営業しています。
川端銀座商店街は、いまは、地元スーパーや珈琲店、セレクトショップが静かに並ぶ、落ち着いた商店街に。
お店の数は減っても、ここに暮らす人にとっては、変わらず欠かせない通りです。
小腹を満たし、心まであたためる、街の変わらないおやつ
やっぱり一番のごちそうは、アツアツを頬張る瞬間です。
店内でいただくこともできますが、川端通りを散歩して、袋川沿いや近くの公園のベンチでいただくのもオススメです。
秋から冬へと移ろう景色を眺めながら、山陰らしい冬の曇天に、ふっと晴れ間がのぞく——らっぱやのたい焼きを味わうひとときはしんみりと心を温めます。
物価高で一枚100円から120円に値上がりした今でも、小腹を満たし、ちょっと甘いものが欲しいとき、ふと食べたくなる・・・鳥取の歴史が詰まったおやつ です。



