見つけたのは偶然で、マップで面白そうなポイントを漁っている時だった。
今でこそ、口コミなどがあるが当時は何もなく本当に探検となった。

現地に到着するとメインの道とは別に獣道を見つけた。
実はこの道は一度見落としてしまい、普通に山を抜けてしまった。

それほど気配のない道だった。

この道を直進するわけだが…
おそらく普通の人は行こうと思わないだろう。

か細く存在する道に導かれるように、草をかき分け進んだ。

思えばこの時点で、何かに引き寄せられていたのかも知れない。

このスポットの奇妙なところは、道中に写真のような手書きの案内(説明文)が木からぶら下がっているところだ。

正直かなり不気味なのだが、不思議なもので読み進めていくとちゃんとした(失礼な表現だが)神社仏閣であることが窺えた。

また書いている人がここを大切にしていることも伝わってくる。

【国土を守り、貧しい人を救う(中略)妙見宮信仰の力で流行病が集落に入ることを防いだ】

この言葉…沁みます。

妙見宮(みょうけんぐう)は、多くの場合、神社です。ただし、場所によって寺院(妙見寺など)として存在することもあります。

妙見宮や妙見神社は、一般的に北極星や北斗七星を神格化した「妙見菩薩」を祀る場所です。妙見菩薩はもともと仏教の守護神ですが、日本では神仏習合の影響で神道的な信仰とも結びつきました。

写真の枚数制限で載せられないが【北極星や北斗七星】を神格化した旨の説明文も現地で確認できた。

もちろん木からぶら下がった手書きの紙で。

最後に現地の写真で終わろうと思う。
数々の説明文を道中で読んだので予習はバッチリだ。

誰もこない、厳かな竹林の中佇むこの風格。
初見で圧倒されてしまった。

見てわかる通り、倒壊寸前だった。
残念ながら数年前の時点でこのような形になってしまっている。

また現在のマップでの口コミ・写真を見る限り、社殿も崩壊してしまったようだ。

この場所の雰囲気が好きで、1時間程度滞在した。

最初は誰もいない不気味な雰囲気や、熱のこもった手書きの文(木から宙吊り)により、恐怖感を感じていた。

しかし現地は全く嫌な感じがせず、むしろ神聖な雰囲気でいつまでも滞在できたのだ。

ここに訪れることができたこと、たまたま場所を見つけることができたこと。
そこに確かな【縁】を感じた。

そんな思い出の神社です。