風も吹いていないのに、木からたくさん桜の花の塊がくるくると落ちてくるのに気がついた。道路にも桜の花が丸ごとたくさん落ちている。
私たちは綺麗なままの桜を取りたくて、地面に落ちる前に空中でキャッチする遊びを始めた。
まもなく、こんなにたくさんの花がクルクルキャッチ出来た。
よく見ると、花の少し下が斜めに切り取られている。
そして頭上では、けたたましい鳥の鳴き声が。見上げるとスズメかな?鳥がたくさん。
鳥が花をくちばしでついばみ、どんどん下に落としている姿が見ることができた。調べてみると、どうやら「盗蜜」と言って花の蜜を吸っているらしい。一部の鳥は花を落とさずに上手に蜜を吸うことができるが、スズメは下手くそで桜の花を根元の位置で食いちぎってしまうそう。
木によっては花がほとんど落ちてしまい、せっかくの桜並木が台無しだ。
それでもスズメが桜の花を咥える一瞬の姿が可愛くて、毎年この通りに行って木の上をずっと見上げたり、クルクルキャッチしてしまう。
実は昨年はあまり花の塊が落ちておらず、よく見る花びらがたくさん落ちている風景が広がっていた。スズメがいなくなったのかと思ったけれど、どうやらスズメは健在。こっそり上手に盗蜜する方法を身につけたのか?
また一ヶ月もすれば、このオカメザクラ通りのことを思い出して散歩に出かけるだろう。
今年のスズメの盗蜜のテクニックはいかに?