駐車場に到着するといきなりお出迎えしてくれる超巨大大仏。
ハニべ大仏。
コラ画像のようだが、リアルです。
半身が地中に埋まったような他に見ない独特なデザインに期待感が高まる。
序盤は庭園のような場所を回遊する形になる。
その後廃墟のような建物を横目に進むと岩窟に到達する…そこからの世界観が独特すぎた。

この先は洞窟ルートとなる。
これほどまでに大規模な空間をこのために造ったのか?!と驚いたが石切場跡を活用したようだ。
綺麗な断面の壁面が、独特な回廊を演出する。
そして内部は迷路のように入り組んでおり、普通に迷いそうだ…等間隔で設置された電球のみが頼りの散策となる。
そしてそれに加え、この洞窟内には様々なテーマの彫刻物が展示されている。
中でも地獄めぐりに関してはトラウマ級の恐ろしさ。
この日は雨の滴る平日の夕刻だったが、自分たち以外に訪れている人がいないことも相まり、本当に地獄にいるような気持ちになった。

さんたつのコンプラがどのレベルなのか判断できず写真の中でも比較的マイルド(?)な写真をチョイスしてみた。大丈夫なのだろうか…これ以上マイルドなものがないのだが…

ちなみにこちらは【食べ物を粗末にする罪】により人がきねでつかれている様子を表す彫刻だ。
小学生の子供に【悪さしたらこうなっちゃうよ!】と教えるのにちょうど良いとも思うが、間違いなくトラウマ級の恐ろしさを植え付けることだろう。
ちなみに口コミによると地元民は本当に、子供に対して【悪さしたらハニべに置いていくよ!】なんて伝えるそうな…
確かに最上級の脅し文句だと思う。
大人でも置いていかれたくない。それほどまでに迫力がある。
そんな訳で、めちゃくちゃ暗い岩窟内において、異常に映える鮮やかな赤色に震えながら彷徨った。
そこら中に所狭しと展示されている彫刻はいずれもかなり不気味。
まさに本当の地獄を歩いているようだった。
しかしこのスリルがたまらないのだ…不気味な散歩がしっとりと続いた。

展示物には上記のような新進気鋭な彫刻も展示されている。
ダリの超現実主義の天使のような三角ヘッドがかっこいい。
綺麗で無機質な美術館に飾られているような彫刻だが、こちらも洞窟内に安置されているだけで、どことなく不気味な雰囲気を纏うから面白い。
施設内は広大で、自然に触れ合いつつも現代風彫刻から仏教的な世界観まで味わえてB級スポットと言うには、あまりにも高クオリティな場所だった。
石川県に訪れる機会があれば、ぜひ一度立ち寄ってみてほしい。