三田の「シヅカ洋菓子店」のしあわせなお菓子。
「カーサ ブルータス」に取り上げられるそのたたずまいがずっと気になるだった研究所。土曜日の午前に田町で仕事。の帰りに思い焦がれていたここを目指す。
あの二郎の大行列を横目に白金高輪の方を目指す。少し先の国道1号から入る細い路地の奥に古い住宅を改装したというグレーの箱。
モルタル塗りの外装にガラスのファサード。帯に力強く「PATISSERIE」。出入りの扉に小さく「シヅカ洋菓子店」。
こんにちはと扉をくぐると白衣の店員さんに迎えられる。
ほぼ白い内装。に整然と並ぶお菓子たち。凛とした店内に背筋がすっと伸びる。すてきなお店。
サスティナブルな栽培方法で収穫されたやさしい原料をシンプルに使用し、素朴で混じりけのない原料本来の旨味を引出した自然と調和した優しいお菓子「しあわせ(自合わせ)のお菓子」を日々研究しているという自然菓子研究所。
白い箱に入る焼き菓子の詰め合わせとバラで買える焼き菓子に4種の生菓子。生クリームにのるメロンの緑にこころ奪われる。
「メロンのショートケーキ」と「ロールケーキ」と「シュークリーム」にミルクにチョコの「サンドビスケット」を1枚ずつお願いする。
保冷剤をたっぷりと入れてもらい炎天下のもと大切に抱え急ぐ家路。
晩ごはんを終えお菓子の時間。フォークを握りまわし食べる。
しっとりのクリームに瑞々しいメロンのふわりと口溶けるスポンジにザクザクのシュー生地にねっとりからむすごいカスタード。
ほんのり蜂蜜薫るしっとりスポンジのロールケーキとチョコレートが挟まるビスケットはサクとほぐれ、ほんのり甘いチョコが混じる。
やさしい甘みと溢れる旨み。なんだか笑いがこぼれるしあわせな時間。素朴の皮をかぶるこころ籠るお菓子。
またいつか。かならず。