例えば築地に行くとします。
まずは、行きつけの「東京観光情報センター多摩」へ。

ここは区や市などで発行している地図やパンフレットを無料でいただける素敵な場所。
多言語での案内にも対応していて、都内に何か所かあるうちの一つです。

区や市ごとにきれいに並べられたパンフレット見本を見ながら、「築地に行くのですが」
と言えば、スタッフの方が、地図やパンフレットを薦めてくれます。

ここでもらえる資料は、1枚の紙を折ってつくるタイプのパンフレットや地図が中心なので、情報量も丁度よいし、散歩に持っていくのにぴったりです。

家に帰って「外国人居留地があったんだ。隅田川沿いを歩いて行ったら丁度いいかも。でも築地市場で買い物もいいな」
などとゆるーくスケジュールを考えます。

「さんたつby散歩の達人」も勿論チエック!
築地本願寺のブックカフェTSUGUMIは、ここで紹介していたので知りました。

「散歩の達人」2023年9月号「築地・月島・豊洲」で、築地本願寺のところを熟読。
「ブッダボウルおいしそう」

いよいよ散歩の当日。
築地が載っているパンフレットの中から、よさそうな何枚かを持って出かけます。

スマホの地図も見て、紙の地図も見て。
紙の地図があると、町全体が頭にはいるように思います。

地図やパンフレットは、現地でも調達したい。
図書館とか市役所の公共施設、商店街、観光案内所などのマガジンラックを、鋭くチエックしています。

見つけた地図やパンフレットは、区や市ごとにポケットファイルに入れて、次の散歩に備えて大事に取っておきます。

私の場合、一回散歩に行くと、歩いた場所への興味が三倍増しくらいに。

「隅田川テラスに行く途中の店たち、ただものじゃない風格だったな」
と思い返し、PCに移した写真を、グーグルレンズで検索。
いろいろな方の記事にヒットして、やはり看板建築として注目されている建物だったことがわかります。そうだよねー

「隅田川で見た水門は、散歩の達人に載ってたような」
水門のイラストが載っていました。単葉ローラーゲート方式で1964年にできたそう。ローラーゲートって、なんだろう?

さらに、「築地場外市場」のホームページを発見。
「仕入れの方向けの情報」なんかと並んで、「築地を知る」というコーナーがあって、築地の歴史が面白くわかりやすく書かれています。
https://www.tsukiji.or.jp/know/history/

今度は家にある本たちをめくります。
『切絵図・現代図で歩く もち歩き 江戸東京散歩』には、江戸時代と2006年の築地の地図が。
築地本願寺は今より大きくて、場外市場のあたりまで小さな寺がたくさんある。市場のイメージが強いけれど、江戸時代はほとんど武士とお寺の町だったのが意外です。

『東京骨灰紀行』’(小沢信男著)には、聖路加病院のことが書いてありました。
外国人宣教師が作った病院だけれど、日本の金持ちや、日本の庶民もお世話になった病院であると。
「この病院は築地の大事なものだなあ、もう一度見に行かなくちゃ」

あれも見たかった、これも見たかったで、だいたい3回くらい同じ場所に出かけて、やっと満足します。
「今度は八丁堀がら佃島まで攻めてみるか」とふくらむ野望。
去年は目黒区がブームだったけれど、今年は中央区がブームです。