新中野の武蔵家の総本山なラーメン武蔵家中野本店の家系ラーメン。

あのまち、このまちに広がる赤いテントの「武蔵家」。
その総本山でルーツ。
「武蔵家中野本店」
たかさご家から1997年に新中野で創業の家系。

新中野で集まりがある土曜日。
昨日の夜から今日はここと目指すお昼。
開け放たれる入口を入ると元気よく迎えられる心地よさ。
ラーメン並の食券を買い、麺、味、油とも普通でとお願いする。

チャチャチャと平ザルで麺を上げる音が聴こえて届くラーメン。
高台からそっと下ろすと端正な家顔。

いただきますと囁いて、レンゲで啜る鶏油の膜が泡立つ橙のスープ。
とろりとべたつきほんのりざらつく豚の旨みと深くとけ込むコクがバランスよく醤油と交じるにすぐに虜。
吹き出た汗を補完する塩みに止まらないレンゲ。

麺は四角い断面の細めの平打ち。
いい感じの柔めで、もっちりむっちりでろんとしたスープを纏う麺の肌触りがただおいしい。

しっかりと水切りされるほうれん草の塊の丁寧とか。
ほろほろと肉の旨みがつまるチャーシューとか。
海苔をスープに浸しふやかし湿らせて麺を巻いて食べるしあわせとか。

飲み干したスープ。
どんなに拭いてもべたつく口の周りに満たされる午後。