行く手に階段が!
国分寺崖線だから、階段の上にあるのでしょう。
階段の上の方に模様があって「さすが国立だわ」
模様部分を上っているうちに、個人のお宅の階段であることに気づいてバックします。
小さな看板に「カフェおきもとは、線路に向かう階段を上がる」
とありました。
線路に向かう階段??
これですね。
なぜか中央本線の特急が止まっていて、階段の上では車内の人と目が合ってしまう。
線路際を歩いて、もう一度看板を見つけて右!
時間はぎりぎりだけど門に到着。
なんて素敵な門。
そして、庭には驚くくらいたくさんの人。
ちょっと夢の世界に足を踏み入れたような気がしました。
外の席で食事を楽しむ人、散歩する人、私たちのようにランチの予約で来た人。
幸せな感じでにぎわっています。
いよいよ森の中の洋館へ。
通されたのは二階のカウンター席。
庭のながめは、冒頭の写真の感じです。
庭の緑の向こうに、住宅が見えているので、かろうじて東京にいるのを思い出す眺め。
どれも魅力的なメニューからハンバーグのセットを選びました。
席はとてもゆったり。昔の家は、窓枠も鍵もよいなあ。
運ばれてきたランチです。
どのお皿も野菜がたっぷり。
ハンバーグももちろんですが、にんじんのサラダもスープもやさしい味で、癒されるひと時。
しかし、友人の筍ごはんが、ここの庭で採れたものだと聞き「筍もよかったなあ」と羨ましくなるのでした。
昭和8年に建てられたこの洋館は、広島県の貿易商土井さんが別荘として建て、同郷の海軍将校沖本さんの手に。
国分寺崖線の上には、富裕な方々の別荘が並んでいたそうです。
沖本家の娘さん二人が長く住んでいたのですが、高齢になってから近所で親交のあった久保さんが譲り受けました。
建物に非常に価値があることを知り、存続させるために手入れをして、カフェの形になってからまだ二年だそうです。
詳しいことが、立川経済新聞のweb記事に書かれていました。
この夢みたいな建物のカフェ とてもお薦めです。
でも、待ち合わせは余裕を持って!
駅に近いけれど、ちょっと秘境です。