以前増上寺に参拝したとき、本堂奥の貞恭庵という皇女和宮が愛していた茶室(移築)でお茶席が設けられていました。その席がガチ茶席であったのにいろいろ面白くて勉強になったのが忘れられず、向かってみたものの開いておらず。
その後境内で写真を撮りながら歩いていた時に、カフェ看板を見つけたのでした。
本堂の真後ろに東京タワーがどおんを構えているのには違和感がないのに、境内にかわいらしいカフェ看板の違和感が面白かったので行ってみました。
小さな休憩所のようなカフェは店内満席でしたが、軒下の席はたまたま空いていました。
先に席の確保してからご注文をと書いてあったので、傘を置いて店内へ。満席のせいか、注文に来た自分に店員さんは驚いてましたが、外の席が空いていた旨を伝えて煎茶とデザートのセットを頼みました。
お茶は嬉野茶の茶葉を二種類ブレンドしたカフェオリジナルだそうで、デザートは抹茶プリンにしてみました。
ちょうど芽吹きだした新緑に負けない鮮やかな水色のお茶だなあと眺めてから口にしました。
周りの風景がさらに鮮やかに映えていくような、鮮烈な若々し香りが走るいいお茶です。たとえこの茶葉もらっても、うまくこうも淹れらるかなあと思ってしまいました。
抹茶プリンもそんなお茶を邪魔しない香りと風味でした。日本茶に意識して合わせたような絶妙なバランスでした。
雨により新緑がより映え、震えるように桜吹雪が舞い落ちる桜。
雨降っていたけど、来て正解だったなあとその風景を眺めながら思った静かなひと時でした。