荻窪と井荻の間の「ooen」で「一口」の炸醤麺。
久しぶりに荻窪と井荻の間の環八沿いにある『つながる文化ターミナル「ooen」』に遊びに行こうと決めた休日出勤の帰り道。
西武線の井荻駅で降りて環八を荻窪の方に向かい歩く蒸し暑く湿気にまみれる午後。
10分ほど歩いて到着する少しくたびれた白の外壁に柔らかな木の造作が埋まるほぼ変わらぬ出で立ちの「ooen」。
引き戸を開けてこんにちは。
迎えられる運営する小松夫妻と本日のシェアキッチンで出店の台湾の料理を提供するはじめましての「一口(ひとくち)」の店主さん。
久しぶりですと軽い挨拶を交わしながら中に入ると、その店主さんからとても丁寧に挨拶とお礼を伝えられる。
あの時にここを紹介してもらったからとなんだかこそばゆくなる程のご挨拶。
そういえばとあるイベントで偶然隣にいた方に開店したばかりのこの場所をかなり熱くお勧めした記憶。
その時に紹介されてここに来て相談しいろいろと行動して今に至りますと真っ直ぐに語る彼女。
その彼女が紆余曲折しながらもこの場所で楽しそうに料理を作っている。なんだかとても幸せな気持ち。
そしてごめんなさいはじめましてではなかった。
さっそく本日のメニューの炸醤麺をお願いする。丁寧に調理を始める彼女、麺を茹で、具を作り、手間をかけて作られ運ばれるそれ。
千切りの胡瓜、トロリとした餡、黄色の麺にいい加減で固まる半熟玉子の色取り良い凛とした顔立ち。添えられる副菜はやさしそうな大根。
おいしそう。
いただきますと麺を啜るともっちりな太い麺に負けじと絡む餡。
ごろりとはいる角切りの椎茸を噛み締め染み出す椎茸感とたっぷりの挽肉の甘みと肉感が交じり合うやさしい餡。
ズズズと頬張り食べ進む。おいしい。
箸休めで食べる円やかな大根に癒されて、急いで食べるのがもったいなくゆっくりと味わい楽しむ台湾デー。
ごちそうさまと平らげて寛いでいるとデザートですとクッキー生地になんだかマーマレード状のものがのるケーキ。
ざくとフォークを刺し頬張るとほんのり甘いしっとり硬めの焼き菓子。
弾む会話。楽しい時間。こういう場があるっていいなとあらためて思う。
ごちそうさま。また遊びに来ます。
なんだかこの台湾料理に合う麺を作りたいなんて気持ちがむくむくと湧く帰りの西武線。