まずは、絶対的シメの王者『ラーメン』だ。どれだけ腹がいっぱいだろうと、なぜか入ってしまう……どころか、店の前まで来ると食欲さえ湧いてくる。中華そば、いや、家系でもいいな。ズルッ……ズルルルルッ!と一気にすする気持ちよさ。やはりシメのラーメンは外せまい。

続いて『おにぎり』だ。大概の酒場にはあって、酔っぱらった後にこれがポンと目の前に出されると、誰もがうれしくなる。ツヤツヤの白飯にパリッとした海苔が包み込む。食べると白米の温かい甘みと、中からは『シャケ』が現れ、その塩気も飲んだ後にはちょうどいい。

日本人なら『そば』と『うどん』でシメなきゃ! 同僚と千鳥足で駅前まで戻ると、そば屋の前でしょっぱい香りが鼻をくすぐる。たまらず中へと入って『なめこそば』をすする。冷たいのど越しが、酔い覚ましにちょうどいい。同僚は『ぶっかけうどん』を、ツルンとツユを飛ばす。飲んだあとの、この食感がたまらない。

少し意外なところで『たまご』もいいでしょう。いや、お茶漬けよりは『たまごかけごはん』でしょう。熱々のごはんに、まんまるの黄身がこんもりと乗り、そこへしょうゆをタラリと回し、箸でザックリまぜてから……カッ、カッ、カッと飲み込むように掻っ込む! たまごのやさしい味が、アルコールで火照った体を癒してくれるのだ。


いかがでしょう?
飲んだ後の〝シメ〟は、やはり、ひらがなとカタカナに限る。これ以外にもまだまだシメの料理は尽きないけれど……

忘れちゃいけない、シメの『ビール』もいいですよねぇ。


取材・文・撮影=味論(酒場ナビ)