表参道を歩いてたどり着く、突如竹垣に囲まれた場所。そこが「根津美術館」である。

美術館巡りをライフワークとしていながらも、今回が初訪問。現在は事前予約制になっている。

入り口を入ると、このアプローチが異空間へと誘うタイムトンネルのよう。
ここは京都なのか?と錯覚してしまうほどの落ち着いたロケーション。

こじんまりとしながらも、重要文化財なども展示された見応えのある美術品を堪能したあとは、建物をでて庭園へと足を伸ばす。

そこにひっそりと佇むのが「NEZU CAFE」。
こちらでは、軽食やスイーツ、飲み物が用意されている。
メニューは意外にも洋風なテイスト。

久しぶりに、正統派ショートケーキが気になったので珈琲とともにお願いする。

端正なショートケーキ。

旬の苺が2つも乗っている上に、さらにスポンジの間からも彩りを添えてくれる。
クリームは軽やかで、苺とスポンジを素晴らしく調和させてくれている。

目に映る翠(みどり)の中に緋色(ひいろ)が映える。

日本、東洋の古美術品コレクションを展示するために作られた美術館だけあって、ようく見ると、ケーキ皿もコーヒーカップにも「菖蒲」柄。

ここにも、日本らしい美しさが生かされていた。


(こちらのカフェは、美術館入場者のみ利用できます)