小滝橋通りの「ラーメン二郎」。
なんとなく二郎な時のファーストチョイス。歌舞伎町よりもここ。魅力は並ばずに食べられるとこ。それほど評価は良くなかったけれどおいらの中では二郎のひとつ。
そんなここがある頃から急激に美味しくなったとの評判を聞く。2017年くらい。それからずっと気になっていた「ラーメン二郎 小滝橋通り店」。たらふくハイボールを決めた後に真っ直ぐ向かう。
21時過ぎ。大きな黄色い看板の下に数人の並び。券売機でラーメンをポチとして並びに加わる。あまり待たずに入れ替わりで店内へ呼ばれる。コの字のカウンターと猫の額のテーブルのいつもの小滝橋。
カウンターの中の司令塔的なお姉さんに食券を渡す。「トッピングは」と聞かれ「ニンニク無しの普通で」とお願いする。ここは先に聞かれるところ。若い子と女子率が高め。まず野菜に感嘆し、箸を入れ、わしわしと平らげる。
眺める厨房。操るテカる背脂の塊と捏ねる寸胴。おの頃と変わらない楽しそうに調理をするお兄さんズ。茹であがる野菜とタレと化学とアブラと汁にヒラザルで掬う麺。盛り付けて高台にとん。
なんだか凛々しくなったように見える麺顔。ピンと背筋はるモヤシに豚とあぶらと浸る四角の太い麺。
いただきますとレンゲ。喉をくぐる荒々しくないやさしく尖る醤油。柔らかくほんのりと乳化した甘みと塩けの豚のスープ。
引き摺り出すぶっといオーション。うどんのようなもっちりぱっつんのすてきな小麦。これはしあわせ。大切に啜り噛みしめる。
汁とアブラを吸うシャキリのもやしとほろほろと崩れるとろとろの肉をむしゃむしゃと頬張り、わしわしと平らげる二郎感。
麺少なめにした後悔とお腹いっぱいの腹加減。たしかに美味しくなったの小滝橋。満腹で満足。ごちそうさま。