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あきる野の「五ノ神精肉店」で塩煮干し。
あきる野市小川東
更新日:2022.01.11
ひつじ堂さんの投稿
東京のにしがわからあれやこれや。
福生市とあきる野市を結ぶ睦橋の袂。入れ替わり立ち替わりスーパーやディスカウントストアが開店し閉店する場所に忽然と現れた「らーめん五ノ神精肉店」。角生える牛のような頭の鉄のオブジェに迎えられ重い扉を開けてこんにちは。
券売機で昨日の晩のプレゼンでかみさんを落とした塩煮干しらーめん(チャーシュー増し)と息子の煮干しつけめんの大盛りをポチとしてカウンターに座る。
オープンなキッチンを囲うカウンターにテーブル席の明るくオサレなカフェなような店内。丁寧できびきびとのクルー達を眺め待つ時間。目の前でぐりぐりぐりぐりぐりと手揉みする麺でお腹が鳴る。
茹であがる麺を丼ぶりによそい、あれとそれと肉を手際よくのせ、お待たせしましたと運ばれるらーめん。
肉が並ぶうっすら濁る黄金の汁に沈む麺。のる青菜とメンマと葱の伊達な麺顔。いただきますと啜る汁。えぐ味を纏う薫る煮干しのパンチな塩。沁み入る旨みにノックダウン。
沈む縮れうねる不揃いなもっちりな麺をズババと啜る。あちこちに汁を飛ばす暴れる麺。硬いと柔いを楽しむコントラスト。
むっちりなバラ肉と添う脂身のしあわせに浸り、ザク切りのネギのほんのり辛味をアクセントにトレードマークの三角メンマにかぶり着き旨みが染みる繊維を楽しむ。
繊細でワイルド。
楽し気に調理を進める厨房のクルー。新宿でも大久保でもそんな感じだったなと思い出す。伝染る楽し気。そんな気分でおいしいねと平らげごちそうさま。
羽村市五ノ神の地名を世界に広げると勝手に応援している五ノ神製作所の一翼。
煮干しの余韻に浸るしあわせな日曜日。
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