東久留米市滝山の「食堂味松」の関西うどん。
新所沢街道沿いの滝山7丁目。「ますや製麺」といううどん屋さんだったところに昨年11月に開店したお店が気になり家族で向かう日曜日。
黄色の大きなテントに関西うどんと定食と謳う「食堂味松」。関西で板前さんをやられていたというご主人のお店。
11時開店の予定。も、あれ、開いてない。薄っすら明かりが見え、休みではなさそうだと、ガラス越しに店内を覗いていると、「すいませーん」と小走りで奥様。
開店が少し遅れていたよう。少し外で待ち、お待たせしましたと迎えられる。ほぼ「ますや」さんの居抜き。厨房を囲うカウンターにテーブル席に流れるテレビ。
ガラスに貼られるメニューを見て決めていた玉とじ梅うどんと釜玉ブラックペッパーうどんとミニソースひれかつ丼を券売機でポチとしてテーブル席に着く。
暖かいお茶もありますと奥さま。テーブルの冷たい麦茶で大丈夫ですと食券を渡す。眺める店内に踊る気を引くメニュー。
ちょい吞みのアテと称した定食のおかずの単品とハーフ。肉豆腐とアジフライが気になる。かみさんは唐揚げをうどんのアテで食べたいと呟く。
150円と250円と350円の小鉢たちも豊富。150円のハムカツと大根おろししらすでご飯を食べたいとか250円のポテサラと350円のナンコツから揚げでハイボールとか。膨らむ想い。
そんな頃にお待たせしましたと届くうどん。大ぶりの梅干しと分葱が乗るとき卵におおわれたそそるお顔。
いただきますと啜る汁。ふわり薫る節が後を引く旨みが詰まるやさしい出汁。胃に沁みる。しばらくただ啜る。
うどんは細めの関西のつるこしのうどん。するすると滑る喉越し。からむふわふわのとき卵にすっぱな梅干し。
温まるお腹にやさしいうどん。おいしい。
横の息子は旨とひれかつ丼を掻き込み、ブラックペッパーの刺激に痺れ闘う。一口もらうとたしかにスパイシー。ヒーハーとやさしい出汁で舌をいたわる。
「お腹すいたー」と店の奥からのお子さんの呼びかけに自然に奥に歩む奥様。力の抜けるいいところ。
出汁を飲み干してごちそうさま。
ご主人に笑顔で「おおきに」と見送られ、外に出て見上げるテントにタイガースかとツッコみ凍る歩道に気を付けてワークマンに向かう。