京急蒲田駅と六郷土手駅の間に位置する雑色駅。駅を降りると、下町情緒あふれる商店街が広がる。コロッケやメンチカツ、アジフライ、から揚げの総菜系、焼き鳥や焼きとんの串焼きなどなど、昭和の名残がある老舗店から、異国情緒ある新店まで、散歩好きの人に是非足を運んでもらたいエリア。サウナ後の一杯に悩むことは多いのだが、この雑色に来ると、どの銭湯にいくのか悩んでしまうほどの銭湯天国だ。私が実際に行って良かった3選を紹介し、最後はもつ焼きで締めよう。

黒湯がたまらん「蒲田温泉』。

駅歩5分、都内屈指の黒さを誇る蒲田温泉。私見だが、京浜急行線沿線(横浜界隈)の銭湯にも黒湯が多い。海岸線沿いの温泉は黒いのだろうか。さておき、1937(昭和12)年、戦前から創業している老舗銭湯だ。サウナは遠赤外線のドライサウナ、体の芯から汗が噴き出る。お湯、泉質などは割愛するが、銭湯好きは一度訪れるべき価値のある場所。2階の大宴会場も完備、サウナ後の一杯を=喉、直結で堪能できるスポットだ。

爆音&熱風!!ミュージックロウリュウの進化系銭湯。

朝6時から開店するCOCOFUROたかの湯(駅歩約2分)。ゆっくりサウナに入りたい人には全くおすすめできない。ここは、爆音のミュージック&ロウリュウが推しの進化系サウナだ。20分に1度、その時はやってくる。サウナ室内は爆音、もちろん銭湯内にいても聞こえてくるBGM。この爆音に加え、サウナ室内に吹く爆風+熱風、3段目にいると皮膚が焼けるような感覚で、10秒ともたない、この刺激に耐えたいという「ドM」な方、ぜひ、たかの湯で整ってみてください。

ハーブ香るスチームサウナ。

雑色駅歩10分程。住所は南六郷1丁目。いいじゃないか、この宮づくりの佇まい。暖簾をくぐる前からワクワクする。キレイに清掃された脱衣所、そして浴室、銭湯内には富士山のタイル絵。太平湯さん、サウナ室はないのだが、なんと無料のスチームバス『森林浴サウナ』を完備している。霧状のスチームに皮膚が潤い、じわじわと温まる。しっかり汗を掻くことができる。水風呂はないが、水シャワーでさっぱり。ふぅ~、整った。
 サウナ後、雑色といえば、南六郷の「もつやき たろう」の一択しかない。このお店、同地区で閉店したレジェンド店で修業をした大将が火曜・木曜・土曜(※基本)の週3回限定でお店を開いている。同店でまず頼んでほしいのが、「ガツ生」(※生と記載があるが、ボイル済み)。豚の胃袋「ガツ」を細かくカットしたものを酢・醤油・青のり・からしでいただく最高のアテ。ラガーの大瓶で流しこめば口の中が天国に。焼き物は、たん、かしら、はつ、しろ、れば、こぶくろ、あぶら、とんとろ、わっぱ、なんこつ、なんなん、つくね、うずら、など。何でも旨いが、絶対食べてほしいのが「れば」。めちゃ旨い。そして、敢えて書かせていただきたいのが、すべてのもつ焼きを一人で焼き台でさばく大将の存在。紙に書かれた注文(※焼き物は紙に塩・タレ、種類、本数を書いて渡す)を1本づつ丁寧に焼き上げる達人技。しかも、焼き立てを大将自らが、客前まで運んできてくれる。熱いうちに食べる、もつ焼きの旨いこと旨いこと。是非、雑色駅でもつとさうなと商店街を堪能してほしい。PS:商店街の竹沢商店の煮込み、もつ焼きも旨い・デカイ・安いの三拍子そろってます。