2023年に89歳の生涯を閉じた辻村寿三郎は、人形作家、人形師、着物デザイン、舞台、映画等の衣裳 デザイン、演出、脚本、アートディレクターなど幅広く活動した方でした。
満州に生まれ、1944年11歳で広島市に引き揚げ、三次市で22歳まで過ごしました。
人形館は、「歴みち石畳通り」の旧三次銀行本店(国登録有形文化財)を改修した建物にあります。巴橋(ともえばし)を渡り右へ行くと「歴みち石畳通り」、そのまま歩いて3分ほどのところにあり、その先約徒歩15分で「湯本豪一記念 日本妖怪博物館 三次もののけミュージアム」です。
*もののけミュージアムに行ったときの投稿はこちら↓
「広島県三次市、湯本豪一記念日本妖怪博物館(三次もののけミュージアム)は、楽しい!!」 https://san-tatsu.jp/supporter/reports/2526/
辻村寿三郎の妖気溢れる人形たちを堪能した後、「日本妖怪博物館」に行くコースは相性抜群、水木しげるなど、多くのクリエーターの発想源となった江戸時代の妖怪物語『稲生物怪録』(いのうもののけろく)は、三次市が舞台です!
実は、三次市は江戸時代のころより土人形が作られるようになり、広島の県北一帯は初節句を迎えた子供に男女を問わず人形を贈り合う風習が今も残っています。
商店街や「歴みち石畳通り」を通ると、「人形の佐々木」「人形のまつもと」などの人形店はもとより、農機具屋や三次銘菓「淡雪」を売る和菓子屋の店先、民家の窓際まで「三次人形」が飾られているのが目につきます。
人形館の受付の女性に聞くと、どこの家にも、初節句に限らず祝い事で贈り合った人形がたくさんあり、窓際に人形を飾りつけるのもごく一般的なんだそうです!
辻村寿三郎さんは幼い頃から人形遊びが大好きだったと言います。もしかしたら、三次市で人形作りが古くから盛んだったことと何かしらの関係があるかもと、期待を込めて検索しましたがそのような記述は見つかりません。でも想像すると浪漫があって楽しいのです。
現在の企画展
崇徳上皇 怨霊伝説
第二部 2026.2.7-2026.7.12
「辻村寿三郎が独自の解釈で紡ぐ平家物語。
本当か嘘か、分からない部分があるから歴史は面白いものです。
今回の展示では、崇徳上皇をめぐるストーリーを中心に、個性あふれる人形たちを展示しています。
辻村寿三郎が描く平家物語の世界を、是非ご体感ください。」
辻村寿三郎人形館公式HP
https://jyusaburomuseum.com/%e3%81%8a%e7%9f%a5%e3%82%89%e3%81%9b/1803/
【1F 辻村寿三郎人形館・2F三次市歴史民俗資料館】
https://jyusaburo-museum.com/
広島県三次市三次町1236 TEL:0824-64-1036
午前10:00〜午後5:00
休館日 毎週水曜日
※水曜日が祝日、振替休日の場合は開催し翌平日が休館
その他の休館日 年末年始/展示替え休館
参考:
NHKアーカイブ 辻村寿三郎 人形作家
https://www2.nhk.or.jp/archives/articles/?id=D0009072687_00000
閲覧・2025年10月30日。
NHKアーカイブス 真田十勇士
https://www2.nhk.or.jp/archives/movies/?id=D0009010192_00000
閲覧・2025年10月30日。



