“あんナッツバー”は、細長いあんぱんで、20㎝くらいある、ややハードなパン生地の中に、つぶあんとナッツが包み込まれています。

噛み応えのある味わい深いパン生地は、従来のあんぱんのようにふわふわしておらず、あんぱんなのに嚙みちぎって食べるハードな一面をちらつかせますが、そこに間髪入れずに粒あんの豆の風味、やわらかな甘さ、ナッツの香ばしい香り、カリッと食感が畳みかけるようにやってきます。ナッツは気持ち程度ではなく、しっかり入っています。表面の黒ゴマトッピングも良い香りです。
そして、これは私だけかもしれませんが、片手で握って嚙みちぎるので、ワイルドな気持ちになることもできます。
かぼちゃあんぱんやくるみあんぱんは、やわらかパン生地です。

この“あんナッツバー”の“あん”も、それ以外のあんぱんも、有機小豆をつかっていたり、カボチャあんぱんは北海道産えびすかぼちゃを皮ごとすりつぶしたサラッとあんが入っていたりと、作り手の想いが伝わってくるようです。
とてもこだわりがあるのに、頭でっかちにも肩ひじ張らなくてもよい、毎日食べたい“Boulangerie NOBU”のあんぱんですが、秋津本店の他にも、西武線清瀬駅構内や東京、神奈川、埼玉にいくつか支店があるもようなので、各地に行った際には、どんな表情で店に並んでいるのか、覗きに訪ねてみたくなるのでした。