鎌倉というとJR鎌倉駅やその周辺の観光スポットを思い浮かべて、たくさんの観光客でいつも賑わっているイメージですが、湘南モノレールの西鎌倉駅は、周りに商店街などもなく、住宅街の中を走る長閑な雰囲気。

しかし自由気ままにゆるーくお散歩したいときに、長閑な町にまるで宙に浮いたようなモノレールに乗車して西鎌倉に向かうのは、ぶらり散歩の気分とマッチしてちょうどいい。

西鎌倉駅から鎌倉山まではバスも出ていますが、20分ほど歩いて行ける方はぜひ徒歩をおすすめします。

歩道は細く、車の往来もあるので注意は必要ですが、道の途中には小さな発見もあったりしてそれが楽しい。

この辺りの歩道には電柱の下や道の端っこの雑草も可憐な花が咲いているんです。

山の草木の種が飛んだのか、庭の草木の種を野鳥のフンで運ばれたのか、何でもない場所に名もなき花が満開。
頭上には野鳥の声が飛び交い、地面には色とりどりの可憐な花。
そんな小さな発見をしながら進むと鎌倉山の標識が見えてきました。

鎌倉山の標識から坂道をどんどん進むと目の前は桜並木。
歩みを進めていくと手に届くくらいの位置に桜が押し寄せてくる桜の世界。

桜並木が広がる道も駅前と同様に歩道が狭く、車道が広いのでうっかりすると交通事故になりかねないので注意は必要ですが、青い空に白く可憐な花が浮かび上がる景色は圧巻。

ゆるゆると続く坂道を桜を愛でながら歩いて行くと夫婦池の入口に到着。
ここまでくるとかなり高台になるので、公園や近くのカフェの駐車場から見える景色がまた風光明媚で清々しい。

ひととおり桜並木を満喫した後は、登ってきた道を引き返してカフェで一休み。

ハウスオブポタリーでブリティッシュスタイルのティータイムが楽しめます。
柔らかな物腰のマダムに対応していただき、すっかりゆったりした気分に。
アールグレイとケーキで乾いたのどを潤し、疲れた足を癒します。

今回は夫婦池公園の入口で引き返して桜並木をメインに歩きましたが、このエリアは他にも楽しみ方がいろいろ。

夫婦池公園に入って自然あふれる遊歩道を進み、公園の中でお弁当を広げてピクニックも楽しそう。

また、近くには広大な日本庭園の散策も楽しめる日本料理店や鎌倉山を一望できるテラス席のカフェもあり、桜の時期以外でも自然に触れ合いながら散歩を満喫できる貴重なスポットです。