当然だけど、叔母の人生は、昭和初期から平成、令和に渡る。戦後の混乱の中、彼女は、幼いとき家族と共に外地から広島にもどり育った。
学業を終えた後、結婚して2人の子供を巣立たせ、夫の仕事を手伝い、ギャラリーを開く傍ら野菜作りもしてきた。
毎朝、窓を開け放すと、なだらかな山々、畑、木立が一度に望める風景を眺めながら、朝食を食べる。
ご近所のパン屋が焼いた食パン、塩こうじに地元の野菜を揉みこみ、豆類をトッピングしたサラダ、庭に育ったブルーベリーと柿を添えたヨーグルト、半熟の卵、塩こうじ漬けの鶏肉のハム、広島の寿屋珈琲のコーヒー。
風光明媚な里山が望めるけれど、車なしではスーパーやコンビニには行けない。カフェや喫茶店のモーニングを食べるためには、車で小1時間かかる。
そんな地に住む叔母は、長年パン党で塩こうじの大ファン、一日のうち朝食にもっとも力が入るのだ。
さんたつ公式サポーターがおすすめするスポットやお店のメニューなど、街で見つけたいいものが満載!
広島の里山を望む美しすぎる極私的モーニング
広島県
更新日:2024.02.16
まやぎはとこさんの投稿
食べること、着ることが好き、な一方、どケチで優柔不断なオバはん。 そのせいで常に頭の中がぐちゃぐちゃ、書くことでなんとか正気を保っています。
ご紹介したい朝食は、お店のモーニングではない。わたしの叔母、おん年80歳が、毎朝、食べるリアルな朝ごはんだ。
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