家族の元気な顔を見たあと、多摩川沿いの御岳渓谷遊歩道に降りようとキョロキョロ。
あちらこちらに川に降りる急な階段はあるものの、どれも個人用の階段みたい。
やっと、一般の人も通れる階段を見つけて、階段を降ります。

遊歩道は、結構静か。
御嶽駅で一緒に降りたたくさんの人たちは、ほとんどが御岳山を目指して行ったようで、遊歩道は時々人とすれ違うくらいののんびりさです。

多摩川の上流は白い波をたてて音もワイルドに流れ、紅葉の木もでっかくてこれまたワイルド。
こんな綺麗な景色を独り占めできるなんて、贅沢です。

ゆずを売っている売店が何ヶ所か。
「200円か~こんなに入っているのは多すぎだなあ」と迷っていると、「向こうにもっと小さい袋が売ってましたよ」
と教えてもらう。
ちょっと小さい袋のゆずを買いました。

突然、楽しそうな笑い声が聞こえてきたと思ったら、そこが「澤乃井園」
地元の老舗「小澤酒造」が経営しています。

売店で日本酒や軽食を買って、テラスで食べているたくさんの人たち。
広い敷地の中には、レストランやカフェもあるらしい。

私が惹きつけられたのは「利き酒処」の看板でした。
二階の利き酒処は,朝11時とあってまだ人影が少ない。
カウンターでお酒を選んで、きき猪口(ちょこ)に注いでもらう仕組みです。

値段は一杯200円~500円くらい。
なんとおちょこはお持ち帰りできるのです。
柿の種のような乾きもののつまみも売っています。

意気込んできた割りには、さっぱりお酒にくわしくない私。
10種類以上並んだお酒のリストを前にしばし沈黙。
「おすすめはなんですか?」
と聞いて「凰~こう~」をすすめてもらいました。

窓際に陣取って、いただきます。

まずは、香りもがふわっと。
「美味い!」なんて上品な甘さ。
もらったパンフレットにも「醸造技術頂点、至高の酒」と書いてある「凰~こう~」は、澤乃井の中でも最高級のお酒のよう。

あとから来た人たちが、「純米の」とか「大吟醸」とか、カウンターの人と会話しながらお酒を選んでいるのを見て、もうちょっとお酒に詳しくなりたいなあ、とうらやむのでした。

小澤酒造は、元禄15年(1702年)創業。
きれいで豊かな水が得られるこの地で300年の酒造会社です。

利き酒の他にも、「ままごと屋」「豆らく」「CAFE雫」などが同じ敷地の中で営業しています。
予約制の、酒蔵見学も行っています。

売店で「ままごと屋のうの花まんじゅう」を買ったら、びっくりするくらい美味しかったので、食事にも来たいなと思いました。

そのあとは、つり橋で多摩川を渡って、寒山寺へ。
橋を渡ると、小さな鐘つき堂があり、階段をあがれば寒山寺。

小さなお寺ですが、天井にさまざまな絵が描かれています。
澤乃井のHPには、このように紹介されています。

”書家の田口米舫が、中国の寒山寺の主僧より釈迦仏木1体を託され、帰国後、昭和5(1930)年に小澤太平氏の協力によってここに寒山寺が建立されました。”
天井には当時の画家が描いた絵が飾られているのだそうです。

澤井駅に向かう途中で、澤乃井の工場を通りました。
川沿いを歩いて、日本酒をいただく。

青梅に来るのが楽しみになった散歩でした。