この日はアスファルトを溶かす勢いの直射日光が、照り返しであたり一面を白く眩しくする真夏日・・・。
少しでも涼しい場所を求めて日陰を選んで歩きます。
清澄白河駅から清洲橋方面へ向かって進んでいくと、途中でケーキを焼く甘い香りが広がります。
スイーツのお店アンテノール工場直営店から広がる香り。
思わず、スイーツのお店に吸い込まれそうになりますが、グッとガマンで通り過ぎるとPITMANS(ピットマンズ)清澄白河が見えてきました。
隅田川沿いにあるモダンなホテル、LYURO東京清澄 の2Fがレストランになっていて、グリル料理や自家製クラフトビールなどを提供しています。
青を基調とした外観で、アメリカンポップのデザインと川沿いのロケーションが、コロナで海外旅行ロスになっている心をくすぐります。
朝は7:00から営業しているお店なので本当は、
「朝早く起きた週末に、川沿いをウォーキングしたあと、ここでモーニングをいただく。」
という健康的な規則正しい朝活を密かに計画を立てるも、根性なしのため、一度も実現したことのない朝活。
まあ、早起き計画は後日ゆっくり考えるとして、ランチは何にしようか思いを巡らせます。
初めは室内でランチを考えていたのですが、ウッドテラスで風を感じ、川の流れも爽やかだったので、思い切って屋外のテラス席を確保することに。
まずドリンクはコールドブリュー(水出しコーヒー)をオーダー。
そして、こちらで提供しているパンが、蔵前で話題のChigaya(チガヤ)のパンを用意しているとのこと。
口コミで評判のパン・・・と聞くと思わず買いに出かける性分なので、蔵前で話題のパンが食べたくてクラムチャウダーセットを選択しました。
まずはコールドブリューを一口。
冷たくさわやかなコーヒーがのどを通り、ほっと一息。
テラスから隅田川を行きかう船やスタイリッシュな橋を眺めてぼんやりと寛いでいると、駅前の照り返しがひどかった酷暑を忘れてしまいます。
しばらくするとクラムチャウダーセットが運ばれてきました。
クラムチャウダーはあさりがたくさん入っているので、貝の旨味がしっかり出て、モチモチ食感のパンとよく合います。
パンは3種類あり、フォカッチャと食パン系と茶色い生地の食事パン。
どれも、もっちり食感で程よく水分もあり、好みのタイプ。
パンをたっぷりとシチューに絡めて口いっぱいに頬張りました。
シチューに添えてあるキャロットラぺはオリエンタルなクミンの風味で、さわやかなアクセント。
食べていくうちに暑くなるかなと思ったのですが、川からの風が意外にも心地よく
水辺でBBQやキャンプをしているような気分になってきました。
その時、口をあけたスズメがテーブルにササっと飛んできました。
ここでパンをあげてしまうと餌付けになって大変なことになるな~と思い、申し訳ないがスズメには何も与えず、見つめるだけにして様子を伺います。
しばらくの間、じっと見つめ合うスズメと私。
その後スズメは、「あ、パンを分けてくれないのね」と了解したのか、騒ぐことなく隅田川へ飛び去っていきました。
隅田川の風とかわいいスズメと雰囲気のよいカフェで午前中の慌ただしさをリフレッシュできた午後。
お店を出る頃には、「さあ、次回はここで朝活だ!」と改めて決意をしたのですが、
早起き必須の朝活が実行できるのが、いつになるのか不明な決意をした昼下がりでした。