緩やかな時間が流れるヴェールカフェ

釣り人、青鷺、釣り人、釣り人、青鷺と、池の縁で人と青鷺がナチュラルに共存しているのを横目に、ヴェールカフェに到着。この水色のレトロかわいい建築は、大正11年に建てられた元銀行です。2年ほど前にリニューアルされてから、この雰囲気にピッタリの純喫茶系メニューが揃っています。「胸さわぎなエビピラフ」「陽気なピザトースト」「なんてったってフレンチトースト」など、注文したくなるメニュー名にもご注目。

1階で注文をすませて、2階に上がると、ゆったりした間隔でテーブル席が並び、天井近くまである大きな窓が優雅な雰囲気を醸していました。席につくと、さっきの池や水鉄砲を持って走り回る子どもたちが見えました。

都心のカフェだと周囲のざわざわに声がかき消されることもありますが、ここは日曜日とは思えないほど静か。久々に会った友達との会話も弾みます。
注文した「思い出のチキンライス」にはお子様ランチみたいな国旗のピンが刺さっていて、なんだか懐かしい気持ちに。ドリンクと小さいサラダのセットで1,200円。量は控えめなので、500円プラスしてケーキセットにしてもよかったかも。

テーブルには行田の観光イラストマップが置いてありました。
「オリジナルの埴輪が作れるらしいよ」
「作る?」
「予約してなくてもいいのかな?」
「たぶん大丈夫」
ということで、水城公園を散歩したあと行ってみることに。
公園も木陰で昼寝をしたくなるほど静かでした。

人気の埴輪作り体験に滑り込み、古墳に登ってしみじみ

さきたま古墳公園にある、「行田市はにわの館」は、ファミリーや若いカップルで賑わっていました。この人口密度の高さは予想外。焼ける粘土がもう予約でいっぱいだったので、焼き物に見える粘土で制作することに。焼かないので水に弱いですがお値段は一緒。その代わり当日に持ち帰れます。
席について、どんな形にしようか考えている間にも、次々とお客さんがきてあっというまに満席に。埴輪ってこんなに人気だったのか……。

今では柔和な顔つきのマスコット的存在になっている埴輪。そもそも何のためのものだったか調べると、死者の魂を鎮める、墓の聖域を守る、死者への供え物などの意味があるとのこと。神聖なものなのね。

相談していないのに2人とも、飾るだけだとなんなので、何か入れられる形にしようとしていました。作っている間はほぼ無言。でもこういうのはストレス解消になります。

うさぎのつもりで途中から犬になった私の埴輪はこちら。入れるのにちょうどいいものがいまだに思いつきません。

そっと持ち帰り用のダンボール箱に詰めると、捨て犬のよう。固まるのに10日かかるので、どこにもぶつけないよう慎重に車まで運びました。

それから、さきたま古墳群のひとつの丸墓山古墳に登って、石田三成に攻められても落ちなかった忍城や、教科書でしか見たことのなかった前方後円墳を眺めてしみじみ。この古墳を造った人たちも1,500年残るなんて思ってなかっただろうな。国の特別史跡ですが、空いていて静かでした。たまには歴史に思いを馳せるのもいいものです。