中でも、かっぱ橋の店はキャラが立った存在だ。かっぱ橋本通りにある「お休み処オンリー」。看板にはトレードマークの「魔性の味」の文字が輝き、店内は昭和の純喫茶そのもの。ただ、何かちょっと雰囲気が違う。入口やテーブル上の但し書きを見ると「Wi-Fiありのコワーキングスペースで使用料1時間700円、ホットコーヒーつき」となっている。席に着くと、看板犬ルイが足元にやってくるとともに、2代目のマスターが香り高いホットコーヒーを持ってきてくれる。マスターとルイのフレンドリーなキャラとコーヒーの香りに癒されつつ、お話を伺った。
コロナ禍で一度閉店、手のかからないコワーキングスペースとして復活
お店は1952年創業。「魔性の味」というフレーズは、70年以上前にコーヒーを飲んだお客さんが発した言葉だという。コロナ禍の際にお客さんは激減、酒を出さない店には休業補償が出なかったこともあり、休まず営業を続けたが利益が出ないため、2022年に一度は閉店。ただ、復活を望む声に押され、翌年にコワーキングスペースとして再開。当初は、缶コーヒーをおいて営業したが、店の看板の「魔性の味の火を消さないで」という声を受け、50年前から使う自家焙煎器を復活させた。ただ、以前は出していた「トースト」などの食べ物は姿を消し、そのかわり軽食の持ち込みをOKにした。場所柄、インバウンド客がひっきりなしにやってくるので、マスターの対応はほとんど英語だ。
50年の歴史を“物語る” 焙煎器
入口脇には50年間豆を炒り続けてきたレトロな直火焙煎器があり、店内にその香りが漂う。炒れていない豆が出るので、見て選り分けて、炒りなおす作業が必要なんだそうだ。店を出ようとすると、ルイがほえる。「何か気にさわることをしたかと」思ったが、マスターによると「帰るな!」という意思表示だという。それを聞いて、なんだかまた癒されてしまった。店は映画、ドラマのロケ、レンタルスペースとして貸し切りも可能。(上の写真はマスターと焙煎器)
3軒のうち浅草5丁目(千束通り近く)の店(上の写真)が、本店というか、おおもととのことで、こちらには、名物の「厚切りトースト」が健在だ。南千住の店(下の写真)は浅草5丁目で以前働いていた方に“のれん分け”したとのこと。それでも創業50年以上になる。こちらは、ホットケーキやサンドイッチ、トーストが名物。
店情報:(営業日、時間等はご確認を)
1,お休み処オンリー
東京都台東区西浅草2-22-8
03-3841-7679
14~19時 月曜休み
2,オンリー
東京都台東区浅草5-17-2
03-3873-6080
8~17時 土日休み
3,南千住 オンリー
東京都荒川区南千住5-21-8
03-3807-5955
9〜18時 日曜休み




