昔ながらの風情残る「寿湯」。
上野駅から徒歩約8分。稲荷町駅の裏、場所は東上野5丁目。昭和にタイムスリップしたような宮造りの外観が銭湯好きには堪らない。鶯谷の『萩の湯』、向島の『薬師湯』、そしてここ東上野の『寿湯』は、長沼三兄弟が経営する人気銭湯の一つ。気持ちの良い接客、清掃がいい届いた脱衣所・浴室内、そして露天風呂やサウナに加えて、白湯や薬湯、水風呂など種類が豊富なスーパー銭湯並みのまちの銭湯だ。背景画には、上野の代名詞『パンダ』が描かれており、上野動物園ではもう、見ることができないパンダを眺めながら湯につかることができるのも嬉しい。ふぅー、整った。
玄人に怯むな。本店でサクッと飲もう‼
さぁ、湯舟、サウナの後はどこに行こう。上野・アメ横、町中華からエスニック、ケバブ、焼肉、そして手ごろな価格の立ち飲みなど、なんでもそろうが、男は黙って「もつ焼き 大統領(本店)」へ行こう。いわずと知れた上野の名酒場。口コミなどを見ると、「接客がどうのこうの」「長い時間待たされた」などの投稿もあるが、酒場の紳士・淑女が集う「大統領本店」で一人でしっぽり飲めるようになるには、大人の嗜みが必要だろう。
さて、吾輩もいざ大統領へ。『お客さん、一人』「はい」。コの字カウンターに滑り込めた。注文は、二級酒と煮込み。大統領の煮込みは、豚モツ、牛モツではなく、馬モツだ。「うん、うまい」。書きたかっただけではない、臭みなどまったくなく、旨味がつまったモツにコンニャクと味シミシミの豆腐が抜群のハーモニーだ。なんといってもコの字カウンターの佇まい、店員さんのテキパキとした対応、そんな空間に自分もお邪魔させていただき、店の雰囲気の一部を作っていると思うと、酔いが回るのも早い。
夜風に吹かれ「宝ハイボール」で締めだ。
二級酒をコップで三杯―。いやぁー、酔ったぜ。大統領を後に、上野の街を散策しよう。上野動物園方面に歩くと、電車と上野駅、アメ横が一望に見渡せる。ここに合せるのが、20周年を迎えた「宝ハイボール」。金のフォルムに焼酎ハイボール、下町の1番バッター。キレ味、旨味、価格と三拍子揃った私の相棒だ。寿湯、大統領からの夜の上野の散策。吾輩も大人になったぁ~。サウナと酒、火照った体にハイボールが染みた夜。これだから、さうなともつは止められない。




