たまには歩こう

今回は狭山丘陵の中でも人気スポットから散策を始める。
私にとって、ご利益スポットの一つが「八幡湿地」(やはたしっち)だ。
ここに家族や友達を連れて来て、ランチやお茶会をすることもある。

車で来た場合は糀谷八幡宮神社があるため、湿地の前に車を停めることができるので安心だ。

八幡湿地といえば、あの世界的に有名なアニメ映画のモニュメントに出会える。
「ト〇〇!」と笑顔で近寄ったら、どうやら違うらしい。

名前は狭山丘陵の主「トコロちゃん」なんだそうだ。
色々事情があってこの名前が付いたのだろうか...本当のところは誰も知らない。

八幡湿地はトイレもあるので、散策する前には行っておきたい。ここを逃すとしばらくは入れないので注意してほしい。
なんなら神社に参拝して、道中の安全を祈願してから散策するといいだろう。

八幡湿地は梅雨入り前にホタルが出現し、ほわんほわんと儚げな灯火を見せてくれる。

毎年のことながら「まだこんな場所が残っていたのか」と感動して、うっかりすると涙ぐみそうになってしまうのだ。

美しい森が守られているのはボタンティアの方々のおかげで、里山の保全活動が行われている。
「ホタルに夢中で水辺に落っこちないでね」と声をかけてくれるのも嬉しい。

小学生の子ども連れの親子や年配の夫婦が仲良く来て、ホタルの光を見つめながら夜の散歩を満喫するのは幸せなことだ。

専門家の話によれば、古来から狭山丘陵は多くの動植物が生殖していた。
70年ほどくらい前までは、住民が里山で薪や枝を拾い集め、釜で米を炊く風景が当たり前だったそうだ。
今ではあり得ないことだが、人間と自然が今よりもずっと近い存在にいたのである。

歩く道は決して平坦でなく緩やかな坂や、たゆんだ小道、車が通れる砂利道もある。
落ち葉を踏みながら歩くと「カサカサ」「サクサク」といろんな音が聞こえてくるのも楽しい。
一息ついたら、所沢の街並みや茶畑が見られるのも乙なものだ。

木々を見上げると根っこから、どんな勢いで成長したのかわからないほどの幹や竹を発見する。
「すごい、見てみて!!」と思わず、周りに人がいたら声をかけずにはいられない。

どんなものかご覧いただきたい。こちらだ。

コースによって歩く時間は大幅に変わるが、私は約1時間ほど歩いている。
春だけでなく、紅葉も綺麗だし、季節によって草木の色の変化を見ることができる。

意外と穴場なのは、お正月の三が日。
里山の空気がいつも以上に澄んでいて、充実感が半端ない。

吐く息も白くて寒いけど、だんだん身体があったまり心地良く感じられる。
「生きてるな〜、今年も頑張るぞぉ」と歩いているだけなのに新年からすごくいいことをした気分になれた。

時間があるときにぜひ訪れて、里山の風景を楽しんでもらいたい。
元気なうちにどんどん歩こう。