小さな魔法「堀江バターサンド」

叔母が「美味しさをシェアしたい」という素敵な理由で冷凍便で送ってくれた堀江バターサンド。

箱を開けると4種類のバターサンドが入っていた。そのアソートセットには、定番の「レーズンバター」から、あんこ好きの私にはたまらない「塩あんバター」など眺めているだけで心が躍ってしまうラインナップであった。

このバターサンドは解凍の具合によって様々な楽しみ方をすることができる。私は半解凍を選んだ。

解凍するために机の上に置かれたバターサンドは、思ったよりも作業のモチベーションになるものであった。この解凍を待つ時間が、このバターサンドをより一層美味しくさせていることは間違いない。

解凍も終わり、少し柔らかくなったバターを指先の温度で溶かさないように慎重に開けていく。

ひと口目、バターの芳醇な香りが襲ってくる。そして口の中で儚く溶けていくバター。しっとり目のバニラサブレと、きめ細かくなめらかなバターのバランスが心地良い。

一口食べる度に唸ってしまう、職人のこだわりを感じるものであった。

小腹も心も満たされる、魔法のようなおやつ。ちょっぴり頑張った日であったり、日々のご褒美にピッタリだろう。
冷凍庫に入れておけば1ヶ月以上も持つので、冷凍庫に小さい魔法を忍ばせておくのも悪くないのではないだろうか。