目的地の様子だけでなく、その道中の風景や街並みなどの様子も書き記されています。江戸時代の人々らしい情緒も垣間見えますが、名所などを訪れて感じたりすることは、現代と変わらぬ人間そのもの心情だと思えました。
天気が良さそうなので「吉日!」とばかりに家を飛び出したり、妻の小言から逃れるように理由を言いつくろって外へ出るついでに歩き回ったり。人柄がしのばれます。
府中の大國魂神社への参拝では神社の近くで夕食をとってお酒も飲んでいるので、お泊まりなのかと思ったら、歩いて江戸(現在の靖国神社あたり)まで帰ってきます…。「おそるべし! 江戸人」
現在絶版です。図書館でぜひ探してみてください。
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江戸時代のお散歩本。江戸情緒を思い描きつつ今も変わらぬ人の営みを感じられる面白さ
「江戸近郊道しるべ 現代語訳」 著:村尾嘉陵、訳:阿部孝嗣 講談社(講談社学術文庫) 2013年
更新日:2025.11.18
上町嵩広さんの投稿
登山、散歩、歴史好き。 東京23区西側に出没することが多いです。 ゆる~く楽しめるハイキングやお気楽なお散歩とふらっと立ち寄ったお店や旧跡などを徒然なるままに書き留めていければと思います。
以下リンク先の「note」でもブログを書いております。もし気が向いたらご覧ください。
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江戸時代後期の幕臣による江戸近郊への小旅行の日記です。移動は自分の足。著者・村尾嘉陵の私的な(他人に見せるつもりがない)心の内ですので遠慮のない感想が残されており面白い。
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