本書で紹介された同じルートを歩いたことがあります。私なんぞは「いい雰囲気の街並みだなー」「面白そうなお店があるなー」で終わってしまうところを、歴史事象と各方面の文献も紐解きながら、複眼的・複層的に解説してくれます。
とはいえ、けして重くなりすぎません。取り上げられている渋谷川を以前、源流からぶらぶら歩いてみたのですが、この本を下敷きにもう一度、じっくりと歩いてみたいなーと思い直しました。
東京の過去そして未来の都市再開発への批評はかなり刺激的で、読者を飽きさせません。他方でオルタナティブな提案もきちんと示してくれています。
読み終わって、「たいへん勉強になりました!」と敬服するほかありません。
さんたつ公式サポーターがおすすめするスポットやお店のメニューなど、街で見つけたいいものが満載!
変遷を遂げてきた東京の川と谷筋の歴史と文化を感じ取る風景を楽しむ、アカデミックな散歩本(?)
「東京裏返し 都心・再開発編」 著者:吉見俊哉 集英社(集英社新書) 2024年
更新日:2025.11.04
上町嵩広さんの投稿
登山、散歩、歴史好き。 東京23区西側に出没することが多いです。 ゆる~く楽しめるハイキングやお気楽なお散歩とふらっと立ち寄ったお店や旧跡などを徒然なるままに書き留めていければと思います。
以下リンク先の「note」でもブログを書いております。もし気が向いたらご覧ください。
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さすが大学教授。東京散歩を通じて歴史観と文化論そして社会批評を織り込む巧みさは巷の散歩本とは一線を画します。
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