御会式初日の土曜日の朝。いつもならゆっくり起きるというのに目が覚めたのは6時前。ちょっと曇り空でしたが、せっかくなので朝の散歩ついでに本門寺にお参りに行くことにしました。
いつもの早朝、すれちがうのはお散歩のワンコやランニング・ウォーキング中のみなさんが多いですが、商店街ではすでに屋台の準備がはじまっていました。参道や境内いっぱいに屋台が並ぶ様子――思い浮かべるだけでワクワクします。御会式限定で屋台をだす地元のお店もたくさんあるので、さてこの3日間は何食べよう……。あれこれ考えながら本門寺へと歩きます。
参道へ出ると、御会式の準備はすっかりできあがっていました!
参道には灯りをともすための支柱が建てられています。このために、道路の真ん中には支柱をたてるための穴があけられているのに、初めて気が付きました! 紅白の幕がまぶしい山門をくぐって石段を昇ります。石段の左右にも紅白の幕。ここを万灯をあがっていくのですね、ぐっときます。ちなみに、参拝時は万灯は右、人は左側通行がルールです。
本堂へお参りしました。まだまだ静かですが、中ではお坊さんたちが準備にいったりきたりしています。人が多くなる前にと、お参りをしている方もちらほら。これから3日間は大勢の人でにぎわうのですね~。
戦後にできた、千葉の住宅街で育った私。子どものころは近くに神社やお寺がなく、こうした伝統のある行事がある街に住むのは初めてでした。地元育ちの友人が以前、秋の涼しさが増してきた夜に「御会式みたいな感じがしてきた」って言っていたのがとても印象的で、ずっと住んできた方々にとっては、きっといろいろな形の記憶があるのだろうな、などと思いを巡らせました。
また来年も無事にこられますように、とお参りをして、夜に備え帰宅します。
帰り道は、準備を進める人たちでますます賑わっていました。
商店街を歩いていると、自転車にのった友人とすれ違い、「あとで寄ってねー」と声をかけてくれました。
実はゆっくり万灯を観れるのが、1日目の夜。池上近隣の結社が集まって本門寺の山門から参道入口までを歩くのですが、今年は土曜日にあたったので、初めて観に行くことができました。小雨の降る中でしたが、提灯と万灯が並ぶ様子はとてもかっこよかった! そして、御会式で最も多く人が集まるのは、万灯行列のある2日目の12日。この日は15時ごろから駅前が通行止めになり、次々と続く万灯行列は本当に圧巻です。
そして、お楽しみの屋台グルメ! なかなか入る機会のなかった気になるお店や、いつも行列のお店なども店頭で屋台を出していたので、ここぞとばかりに堪能しました。
万灯も地元もしっかり楽しんだ3日間。来年も楽しみです。



