当初は地元産品のみりんを運ぶために流山町民の出資でできたことから“町民鉄道”と呼ばれていたという。ここから常磐線の馬橋(松戸市)までの5.7km、6つの駅を2両の電車で結んでいる。東京駅から1時間ほどで来られる場所だが、駅舎、終着駅のホームともに、ゆったりとした時間が流れている。

流山は江戸時代に白みりんの生産地として栄え、今も工場がある。かつては駅と工場を結ぶ引込線があり、みりんを運ぶ貨物列車が走っていた。駅舎には、流鉄の歴史や地元の産品を展示販売するコミュニティ・スペース「machimin」があり、散歩好きの心をくすぐる。