城下町の雰囲気がすぐさま
25歳フリーターの心を鷲掴んできた。
蔵から感じる江戸時代や石畳の上を
歩く感じがタイムスリップした感覚で、
ただの「通り」ではない何かに
導かれている気がすると思ってしまう不思議な道。
そんで城下町らしい落ち着きと、
現代の暮らしがそっと混じり合っている感じもあって、肩の力が抜けていく。
仲町通りは、散歩が「整う」時間に変わる。
そんな魅力を持っている場所である。
ただ魅力はそれだけではない。
様々な誘惑が左右両側から関ヶ原の戦いの徳川軍並みに迫ってくる。
ふと目に入るショーケース、
目で楽しませてくれるデザート包囲網、
伝統が垣間見える伝統物の数々。
食と文化が交差する、
五感フル活用通りとも言える。
一歩踏み込めば、甘味、器、工芸品たちが
日常のを上質にしてくれること間違いなしと
静かに主張してくるのだ。
なので一つ一つが、
足を止めてくれとささやいてくる。
この通りを歩くには、少しの時間と、
財布に余裕を持っていくことをおすすめする。
ここで行った2つのお店を紹介する。
1つ目は日常を彩ってくれる「日々どーなつ」
黄色いのぼりに誘われて、
自然と足が向く小さなドーナツ屋さん。
町屋風の店構えにぴたりと
並ぶドーナツたちは、
一つひとつが個性の塊。
どれも魅力的で、ショーケース越しに
しばらく迷う時間すら楽しいと思える。
食べれば幸福の極みここにあり。ってなる。
店名の通り、日々食べたくなる味。
…でも、日々食べられないのが、
ほんとうに残念すぎるほどに好き。
続いて紹介するのは路地裏にそっと佇む「cafe chiiann」
「ただ、そこに座っているだけで、心がゆるむ場所。」
そんな一文が似合う場所。
静けさに包まれた店内には、
ペンを動かす音すら響きそうなほどの余白があり、自分と向き合う時間が流れていく。
そして、香り高い紅茶と、
丁寧な暮らしのコラボが
心をほっと温かく包み込んでくれる。
居心地良すぎて思わず
「居心地良すぎました…」と
店主に話しかけちゃうレベル。
優しいを具現化した店主の素敵さが
素敵な空間を作り出していることは
言うまでもない。
そんなんこんなで歴史の香りに誘われ、
誘惑に揺られ、心がほどけていくこの通りが好き。
そんな時間をくれる通りなんて、そうそう出会えるものじゃない。
だから私は仲町通りが好きだ。
と、いつ何時公言できる。
(普段生きている中で「この通りが好き」と言うタイミングないけど。)
あぁまた行きたいと思う今日この頃。