アミガサタケが生えるポイント
アミガサタケを見つけるのに、山奥まで出かける必要はありません。
アミガサタケは、町中の道端や緑地、公園などにひっそり生えています。
近所を散歩するついでに、気軽に探してみましょう。
アミガサタケ探しのポイントは、桜や銀杏の木の周囲です。
ですから、桜並木や銀杏並木は、アミガサタケ探しにおすすめのスポットです。
春は、咲き誇る桜に見とれて上ばかり見がちですが、地面をじっくり観察してみてください。
もしかしたら、アミガサタケがにょきっと生えているかもしれません。
ただし、アミガサタケに夢中になりすぎて、私有地に入らないようにご注意ください。
アミガサタケ発見!
菌友(きのこ友達)と一緒に桜並木を注意深く観察しながら歩いてると……
『いた、アミガサタケ!』
今年も無事アミガサタケに出会うことができました。
天然きのこは確実に出会えるとは限らないからこそ、こうやって見つけた時の感動はひとしおです。
アミガサタケのサイズは様々で、手のひら大のものもあれば、親指くらいのものもあります。
今回見つけたのは、大ぶりなアミガサタケ。
食べ応えがありそうです。
アミガサタケは、落ち葉の色に似ているため、環境によっては見逃してしまうことがあります。
さらに、松ぼっくりなど、アミガサタケに似ているものもたくさん落ちていて、紛らわしいです。
探すときは、『きのこ目』を発動して地表をじっくり観察しましょう。
そうすれば、きっとあなたもアミガサタケを見つけることができるはずです。
アミガサタケを肉詰めにして食べてみた
採れたてのアミガサタケをシンプルな肉詰めにして食べてみました。
《作り方》
1. アミガサタケを縦半分にカットし、水でさっと洗う
2. 豚ミンチに塩コショウを振り、こねて肉ダネを作る
3. アミガサタケの内側に片栗粉を塗り肉ダネを盛る
4. フライパンに油を熱し、フタをしながらじっくり加熱する
※アミガサタケは生焼けだと中毒する可能性があるので、しっかり加熱してください。
あ、『きのこは洗わない』というポリシーの方もいると思いますが、アミガサタケは必ず洗ってから調理してください。
天然きのこなので土やほこりが付着していますし、中に虫がいることもあるためです。
アミガサタケの肉詰めはシンプルな料理ですが、とても美味しかったです!
きのこの独特の風味と歯ごたえがあり、そこに豚ひき肉の旨味が加わり、ご飯のおかずにも、お酒のおつまみにもぴったり。
また、アミガサタケは肉詰め以外にも、クリームパスタやスープなど、様々な料理で味わえます。
とはいえ、確実にアミガサタケと判断できないときは、食べないほうが無難です。
あまり見た目は似ていませんが、『シャグマアミガサタケ』という猛毒きのこも存在します。
確実に区別できるまでは、食べずに観察や写真撮影だけに留めたほうがよいでしょう。
ということで、春のきのこ『アミガサタケ』の紹介でした。
よかったら、皆さんも散歩がてら探してみてください。