最初に訪れたのは街角に佇むレトロな喫茶店「珈琲茶房かめのや」。古い扉を開けると、そこはまるで昭和初期へタイムスリップしたかのような錯覚に陥ります。メニューを開いたら、懐かしさいっぱいの「メロンソーダ」や「ベリーソーダ」「モーニングセット」、長野県のローカルフードと言われる「牛乳パン」が目に入り、どんな世界へ連れて行ってくれるのだろうと期待が膨らみます。

「ベリーソーダ」は、レトロな文字で店名が書かれたグラスに絶妙なバランスでクリームとベリーが載せられていてかわいい!テンションも上がります。

どこか懐かしい雰囲気に誘われて一緒に頼んだ長野県のご当地パン「牛乳パン」。ふわふわしたパン生地にやわらかな牛乳クリームが挟まれています。一口食べると、タイムスリップしたかのような懐かしい気分を味わわせてくれました。

次に入ったのは、店先やドアの古さが昭和初期を感じさせる「時代遅れの洋食屋おきな堂」。ショーケースに並ぶのは「ナポリタン」や「オムライス」など懐かしのメニューがずらり。

国旗が付いたオムライスは見た目にもレトロ感満載。見て嬉しく、食べて嬉しい懐かしい味は心もお腹も満たしてくれました。

松本市内には、こんなふうに時の流れを忘れさせてくれるレトロな喫茶店やお店が点在しています。街の喧騒を離れ、昔懐かしい雰囲気と美味しいものに触れることで、心も穏やかに。ふらり歩いてレトロな空間を見つけて過ごす、このひとときが日常の中に非日常を見つける散歩の醍醐味となっています。