このエリアといえば、ビジネス街や観光地というイメージが一般的だろう。でも「日本橋」と名の付く街は意外と広く、東京のどまんなかながら新しい住民が増えているのも事実。再開発が著しく、クリーンな高層ビルも次々と建設中だが、近年面白いのは、むしろ散歩目線でこそ見つかる低層の方だ。問屋街の空きビルや金融街の重厚な西洋建築には、新たな人の流れをつくり出す店が続々と誕生し、まさに過渡期を迎えている。歴史ある街だからこそ、そのコントラストがまた魅力的なのだ。もちろん老舗も黙っちゃいない。時代に合わせて変化しつつ、行き交う人々をもてなしてくれるのは今も昔も同じだ。そんな生粋の江戸っ子から、“新参者”の江戸っ子までひっくるめてにわかに動き出した、この街の2025年の姿を見に行こう!