ひな祭りにもらうお菓子
昔は、ひな人形を持っていたのはある程度裕福なおうち。ひな祭りの日は、立派な各家のおひなさまを子どもたちが訪ね歩き、見て回る日でした。
その際に、おひなさまにお供えされていた油菓子のお下がりを、子どもたちに配っていたのだそう。「油菓子食べてって」と。
どんなお菓子?
カリッと揚がった歯ごたえあり系。プレーン、黒ゴマなど、味にバリエーションあり。
形はボテッと丸めた系、ねじりこんにゃく風など、作り手によっていろいろ。
なんで一斗缶?
ひな祭りの時には“一斗缶いっぱいの油菓子”を作ったといいます。
もともと油菓子は、ひな祭り用のお菓子ではなく漁師さんが漁に出る時の携帯食だったのです。
いつも、漁用に一斗缶いっぱいの油菓子を作って常備していたので、ひな祭りの時も「来てくれた子どもたちに何かあげよう」と思った時、常に家にあった油菓子を振る舞ったようです。
おひなさまへのお供えいろいろ
実は……おひなさまにお供えされているのは、油菓子だけではなかったのです。
蒲郡の地域によっても少しずつ異なっていたようだけど、下記のものなどが供えられていたみたいです。
ぼろ
くず米(*)で作った餅
(*)欠けたり未熟でご飯用にはしない米のこと
大アサリ
ハマグリではなく、大アサリなのが蒲郡らしい♪
油菓子は、昔は小麦粉を水で練って油で揚げるというシンプルなものだったけど、今は卵やら砂糖も入れて練られています。
取材・文・イラスト・写真=松鳥むう









