朝から熱波でストレス撃退!『ニコーリフレ』【北海道札幌市】

中心にストーブがあり熱波が回りやすい。朝は8時と10時にロウリュを開催。
中心にストーブがあり熱波が回りやすい。朝は8時と10時にロウリュを開催。

カプセルホテル併設の男性専用サウナで、おいしいサ飯も味わえる北海道随一の“男の楽園”。一日十数回の名物ロウリュは、複数人の熱波師が担当。熱波を送るだけでなくトークをするなど、各々のやり方で楽しませてくれる。朝5時から営業しているので、朝サウナも試したい。頭と体をととのわせてからの観光は気分も爽快だ。

「楽しく元気になってください!」と熱波師の藤原和昭さん。絵描きでもあり、グッズデザインも担当する。
「楽しく元気になってください!」と熱波師の藤原和昭さん。絵描きでもあり、グッズデザインも担当する。
キリッと冷たい備長炭を通した水風呂。マイナスイオン効果あり。
キリッと冷たい備長炭を通した水風呂。マイナスイオン効果あり。
「ダイナマイトロウリュ麺」(上)990円、「やみつきザンギ」590円など、ここならではのサ飯も充実。
「ダイナマイトロウリュ麺」(上)990円、「やみつきザンギ」590円など、ここならではのサ飯も充実。

『ニコーリフレ』詳細

住所:北海道札幌市中央区南3条西2-14 4F/営業時間:5:00~20:00、食事処は7:00~9:50LO(朝食バイキング。前日までに要予約)・10:00~翌3:00/定休日:無/アクセス: 市営地下鉄南北線すすきの駅から徒歩4分

マイペースでととのえる個室サウナ『HOTEL POTMUM』【北海道札幌市】

Bluetoothスピーカーで好きな音楽を聴きながら、瞑想もできる。
Bluetoothスピーカーで好きな音楽を聴きながら、瞑想もできる。

2時間貸切制の個室サウナ。室内に外気浴スペース、シャワー室、水風呂が備わり、自室にいるかのようにくつろげる。セルフロウリュで、好みの温度と湿度にできるのも魅力。2024年6月にはサウナ『SUITE』を増設した。サウナ後は1階にある人気カフェ『MORIHICO.』でコーヒーを買い、館内コワーキングスペースで読書や作業をするのもいい。旅の拠点にもぴったりの便利空間だ。

外気浴スペースも、個室なら誰に気兼ねすることもなくのんびり。
外気浴スペースも、個室なら誰に気兼ねすることもなくのんびり。
1階の入口横にある『MORIHICO.』では、モーニングも提供している。ブレンドのほか、月替わりのドリンクも人気。
1階の入口横にある『MORIHICO.』では、モーニングも提供している。ブレンドのほか、月替わりのドリンクも人気。

『HOTEL POTMUM』詳細

住所:北海道札幌市白石区菊水1条1-3-17/営業時間:7:30~20:30受付(1回2時間の貸し切り制〈前日までに要予約、当日は電話のみ受付〉)/定休日:不定/アクセス:市営地下鉄東西線菊水駅から徒歩5分

大都会を見下ろす温泉&サウナ『JRタワーホテル日航札幌 スカイリゾートスパ「プラウブラン」』【北海道札幌市】

こちらは男性風呂、女性側からも同様の札幌の街並みが見える。
こちらは男性風呂、女性側からも同様の札幌の街並みが見える。

施設名の「プラウブラン」は、インドネシアの言葉で「月の島」という意味。まさに天空の島のごとく、地上100mの高さからの展望が自慢。広々とした浴室のととのいイス、水深110cmと深めの水風呂、地下1000mから汲み上げた温泉風呂をサウナと組み合わせ、自分なりのルーチンでととのいたい。札幌駅直結で利便性バツグン。

90〜100度まで温度が上がるフィンランドサウナ。
90〜100度まで温度が上がるフィンランドサウナ。
休憩所にも大窓が。手前にはカフェがあり、ドリンクや食事も味わえる(有料)。
休憩所にも大窓が。手前にはカフェがあり、ドリンクや食事も味わえる(有料)。

『JRタワーホテル日航札幌 スカイリゾートスパ「プラウブラン」』詳細

住所:北海道札幌市中央区北5条西2-5/営業時間:サウナは12:00~22:30受付、風呂のみ(温泉風呂とバイブラバス)は宿泊者限定で6:00~8:30受付/定休日:5月に休あり/アクセス:JR函館本線札幌駅直結

氷結した湖面をくりぬいた水風呂にザブン『北海道アヴァント』【北海道新得町】

湖上を歩けるのも冬だけの特権。いつもと違う景色も堪能して。
湖上を歩けるのも冬だけの特権。いつもと違う景色も堪能して。

秘境感あふれる屈足湖(くったりこ)の湖畔に設置される冬だけのサウナ。室内は熱いが、外気温はマイナス20〜22度と、髪の毛やタオルが凍るほどの極寒だ。湖の氷を削って作られた天然湯船の水風呂に浸かれば、開放感とともに大自然の懐に抱かれるような感覚に。特別なととのい体験のあとは『湯宿くったり温泉 レイク・イン』のサウナと温泉へ。

サウナヒーターの世界シェアナンバー1ブランド「HARVIA(ハルビア)」のストーブとサウナストーンが置かれたバレルサウナ。
サウナヒーターの世界シェアナンバー1ブランド「HARVIA(ハルビア)」のストーブとサウナストーンが置かれたバレルサウナ。

『北海道アヴァント』詳細

住所:北海道新得町屈足808/営業時間:冬期営業(詳細は公式HPを参照)/定休日:期間中無(天候条件などにより中止の場合あり)/アクセス:JR根室本線新得駅から車20分

モノクロームの湖で心身清らかに『十和田サウナ』【青森県十和田市】

湖から眺める周囲の森の美しいこと! 普段は見られない景色に感動必至だ(写真=Maya Matsuura)。
湖から眺める周囲の森の美しいこと! 普段は見られない景色に感動必至だ(写真=Maya Matsuura)。

十和田湖のほとりの『宇樽部(うたるべ)キャンプ場』のアウトドアサウナ。冬期に利用する場合、サウナ室へは係の方の案内のもと20分ほど森の中を歩いていく。動物の足跡や湖のしぶき氷など、冬の時期だからこそ見られるものが数多い。水風呂は水温が0度近くまで下がる湖で、透明度の高い水が心身を清めてくれる。冬色の十和田の自然に身をゆだねよう。

外気浴はテントで。気温が0度以下になるため毛布を貸してくれる(撮影=Maya Matsuura)。
外気浴はテントで。気温が0度以下になるため毛布を貸してくれる(撮影=Maya Matsuura)。
『宇樽部キャンプ場』は冬期休みのため貸切状態。サウナはロシア製のバレルタイプ(撮影=Maya Matsuura)。
『宇樽部キャンプ場』は冬期休みのため貸切状態。サウナはロシア製のバレルタイプ(撮影=Maya Matsuura)。

『十和田サウナ』詳細

住所:青森県十和田市奥瀬十和田湖畔宇樽部 宇樽部キャンプ場内/営業時間:4~9月は9:00~11:00・12:00~14:00・15:00~17:00、10・11月は10:00~12:00・14:00~16:00(一回2時間の貸切制、冬期営業の詳細は公式HPを確認)
/定休日:不定/アクセス:東北新幹線八戸駅から車1時間45分

ととのいイスからの絶景も冬仕様『TATEYAMA SAUNA』【富山県立山町】

外気浴スペースは断崖絶壁に作られている。平野の向こうには市街地や海が。
外気浴スペースは断崖絶壁に作られている。平野の向こうには市街地や海が。

立山連峰の麓の小高い丘に立ち、冬は外気浴スペースの眼下に美しい銀世界が広がる。雪が降り積もる音までも聞こえてきそうな静かな環境で、絶景を堪能しながらリラックス。立山連峰に見立てた、高さの違うベンチが並んだサウナでは、高さによって違う温度が楽しめる。時おり聞こえる薪の爆(は)ぜる音が、癒やしムードを高める。

ベンチには山の標高が刻まれている。薪もサウナストーンも地元産。
ベンチには山の標高が刻まれている。薪もサウナストーンも地元産。
立山連峰からの雪解け水が使われた水風呂。まろやかな肌ざわりが心地よい。
立山連峰からの雪解け水が使われた水風呂。まろやかな肌ざわりが心地よい。

『TATEYAMA SAUNA』詳細

住所:富山県立山町吉峰野開21-6/営業時間:11:00~13:30・14:00~16:30/定休日:無/アクセス:富山地方鉄道立山線沢中山駅から車5分

河原のテントサウナで冬の川遊び『KAIKOMA SAUNA』【山梨県北杜市】

テントは川のすぐそばに設営するため、サウナを出たらすぐ水風呂が楽しめる。安全のためスタッフが立ち会い、火入れや注意点の説明もしてくれるのでビギナーでも安心。
テントは川のすぐそばに設営するため、サウナを出たらすぐ水風呂が楽しめる。安全のためスタッフが立ち会い、火入れや注意点の説明もしてくれるのでビギナーでも安心。

貸別荘『KAIKOMA HAUS(ハウス)by ペンション駒城(こまき)』によるアウトドアサウナ。テントサウナは世界最高峰ブランド「MORZH(モルジュ)」などを使用している。セルフロウリュで体を温めたあとは、目の前を流れる大武川(おおむかわ)でクールダウン。冬の積雪はほぼないが、気温は氷点下、川の水温は3度くらいまで下がることも。

川幅が広く開放感抜群! 浅瀬なので座ったり寝転んだりできる。
川幅が広く開放感抜群! 浅瀬なので座ったり寝転んだりできる。

『KAIKOMA SAUNA』詳細

住所:山梨県北杜市白州町横手12 ペンション駒城/営業時間:10:00~16:00/定休日:無/アクセス:JR中央本線日野春駅から車10分

雪ダイブで冷えた体には“サウナ内気浴”『もりのさうな in 恐羅漢』【広島県安芸太田町】

サラサラの新雪への雪ダイブは忘れられない思い出になるはず。ほてった体に雪が効くう~!
サラサラの新雪への雪ダイブは忘れられない思い出になるはず。ほてった体に雪が効くう~!

野球トレーナーであるオーナーが「サウナはリカバリーに有効である」という信念のもと、全国のサウナを訪ね歩いた末に、広島県最高峰の恐羅漢山(おそらかんざん)のスキー場付近にオープン。冬は、サウナ後にドアを開けたまま水風呂や雪ダイブを楽しみ、サウナ室に戻る“サウナ内気浴”がおすすめ。一棟貸切ならではの業を試したい。

サウナ小屋は「ヘルシンキ」(右)と「コトカー」の2種類から選ぶことができる。
サウナ小屋は「ヘルシンキ」(右)と「コトカー」の2種類から選ぶことができる。
薪ストーブは「見た目がおしゃれ」で選んだというエストニア製。
薪ストーブは「見た目がおしゃれ」で選んだというエストニア製。

『もりのさうな in 恐羅漢』詳細

住所:広島県安芸太田町横川740-1/営業時間:ヘルシンキは9:00~11:30・12:00~14:30・15:00~17:30、コトカーは9:15~11:45・12:15~14:45・15:15~17:45(要予約)/定休日:月・火/アクセス:JR可部線中島駅から車2時間30分

取材・文=孫田二規子 撮影=松浦靖広(ニコーリフレ、HOTEL POTMUM、JRタワーホテル日航札幌 スカイリゾートスパ「プラウブラン」)
『旅の手帖』2023年12月号より

いまだ衰え知らずのサウナブーム。全国各地、アウフグース、サ飯、水風呂など、それぞれの個性を武器にしのぎを削る。そんななかでも、自然と一体となれる、絶景が楽しめるサウナを選りすぐって6つ紹介。サウナの熱い波に乗りに行こう。
寒さに体がちぢこまってしまう冬。そんな時こそサウナ!  熱い蒸気にあたってじっくり温まり、体をゆるゆるとほぐして汗を流そう。サウナ好きも初心者も一度はぜひ行っておきたい、王道サウナ5カ所をご案内。
サウナに行ってみたいけど、どこに行けばいい? そんなときは“聖地”と呼ばれる場所が間違いなし。初心者からベテランサウナーまでを魅了する、静岡県静岡市の『サウナしきじ』へ。
サウナー必見、“東の聖地”が静岡県静岡市の『しきじ』なら、“西の聖地”こそ、熊本県熊本市の『湯らっくす』。極上の熱波と日本一深い水風呂で、怒涛の“ととのい”体験を!